説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『「アンテナが立っていない」ときは通知が届かないの?』という質問に答えます。
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「アンテナが立っていない」ときとは、契約しているキャリアの通信回線(以下、セルラー回線)が利用できない状態、という意味でしょうか? Wi-Fiが利用できる場所はともかく、外出先ではセルラー回線が利用できない場所イコール外部ネットワーク(インターネット)に接続できない場所ですから、アンテナが立っていないときの通知件数は減ります。
このとき、通知件数はゼロにならないことがポイントです。通知には、アプリ運営者がインターネット経由で送信してくる「リモート通知」と、iPhone上のアプリが発したデータを通知として処理する「ローカル通知」の2種類があり、後者はインターネットを経由しません。だから、アンテナが立っていない状態でも通知を受けることはありえます。
リモート通知は必ずインターネット経由で送信されてくるため、セルラー回線またはWi-Fiが必須です。そのため、インターネットに接続できないときは通知を受け取れません。一方のローカル通知はiPhone内部で処理を完結できますから、極端な話、機内モード時やSIMカードを挿していないときでも通知を受けとれます。
具体例でいうと、『カレンダー』に登録したイベントや『リマインダー』の項目のように、iPhone上で確認可能な情報を知らせる/確認することが目的の通知は、インターネット接続の有無とは無関係に通知を受けることができます。一方、ニュースアプリのように外部から知らせを受けるタイプの通知は、インターネット接続が必須です。
なお、インターネットに接続していないときに届いたリモート通知は、次回インターネットに接続したタイミングで届きます。「○○分前」などの表示で通知が発信された時刻がわかりますから、いつの通知かわからなくなるかも、などといった心配は不要です。