シャープは8月6日、人工知能を搭載したAIoT冷凍冷蔵庫を2モデル発表しました。「フレンチドア(観音開き)」のGXシリーズです。このほかAIoT対応ではありませんが、冷蔵室を左右どちらからも開けられる冷凍冷蔵庫「どっちもドア」のWXシリーズ2モデルも同日に発表しました(以下、本記事では冷凍冷蔵庫のことを冷蔵庫と表記)。容量はGXシリーズ、WXシリーズともに551Lと502Lをラインナップし、8月23日に発売します。
GXシリーズは無線LAN(Wi-Fi)に対応し、シャープのクラウドサービス「COCORO KITCHEN」と連携。本体のタッチ液晶パネルから「COCORO KITCHEN」を呼び出せます。クラウドに冷蔵庫内の食材を登録しておくことで、冷蔵庫の食材から作れる献立を提案してくれるのです。専用のスマホアプリも用意。外出先からも、冷蔵庫が提案するレシピを確認したり、買い物メモを登録したりできます。
今回の新モデルでは、シャープのウォーターオーブン「ヘルシオ」、および電気無水調理鍋「ヘルシオ ホットクック」と連携できるようになりました。従来モデルの冷蔵庫だと、ユーザーに提案してくれるメニューは、鍋やフライパンを使った500種類でしたが、GXシリーズではヘルシオやヘルシオ ホットクックを使った1,500種類の提案メニューも加わりました。計2,000種類ものメニューを提案してもらえるわけです。
GXシリーズから、ヘルシオやヘルシオ ホットクックを使うメニューを選択すると、そのメニューを自動でヘルシオやヘルシオ ホットクックに送信します。ヘルシオやヘルシオ ホットクックのユーザーは、ますます便利に料理ができちゃいますね。
このほか、音声アシスタント「Amazon Alexa」および「Google Assistant」に対応したスマートスピーカーとも連携します。スマートスピーカーに話しかけて「COCORO KITCHEN」を呼び出し、献立を相談できます。
また、GXシリーズは新たに「伝言機能」を搭載しました。スマホアプリでメッセージ(最大80文字まで)を入力して、冷蔵庫に送信できます。冷蔵庫がメッセージを受信すると、冷蔵室を開けたタイミングで液晶パネルに「新しい伝言があります」と表示します。
伝言機能は、スマホを持っていない、小学生くらいの子どもがいる家庭で重宝される機能ではないでしょうか。わたしが小学生だったころ、学校が終わって帰ったら真っ先に冷蔵庫の冷蔵室を開けていた気がします。冷たいコーラを飲むため、前日にとっておいたプリンを食べるため、用事はないけれど食材をまじまじと見るため。そう、子どもは冷蔵庫が好きなんです!(たぶん)
共働きで日中は家に保護者がいない家庭でも、「プリンあるよ!」や「宿題やってね」など、冷蔵庫を通して子どもにメッセージが送れますね。
4モデルともに、冷蔵室の扉は手を触れるだけで開く電動アシストドアを採用しました。大容量の冷凍庫「メガフリーザー」も魅力。メガフリーザーの上段にも冷凍室があり、大量の食材を冷凍保存できます。たとえば容量が551Lの「SJ-GX55E」と「SJ-WX55E」は144Lの冷凍室と、22Lの冷凍室があり、計166Lを保存できます。
本体サイズは「SJ-GX55E」と「SJ-WX55E」がW685×H1,833×D745mmで、容量は551L。「SJ-GX50E」と「SJ-WX50E」がW685×H1,833×D699mmで、容量は502L。 推定市場価格は「SJ-GX55E」と「SJ-WX55E」が35万円前後(税別)、「SJ-GX50E」と「SJ-WX50E」が33万円前後(税別)。