タムロンは8月6日、フルサイズデジタル一眼レフカメラに対応した超広角ズームレンズ「17-35mm F/2.8-4 Di OSD (Model A037)」を発表した。広角端でF2.8、望遠端でもF4.0の明るさを確保しながら、クラス最小・最軽量に仕上げた。希望小売価格は税別85,000円。発売日は、ニコン用が9月4日、キヤノン用は未定。ソニーEマウント版は用意しない。

  • レンズの明るさや描写性能の高さを追求しながら小型軽量に仕上げた超広角ズームレンズ「17-35mm F/2.8-4 Di OSD (Model A037)」まずニコン用を発売する

特殊レンズを多用することで、広角レンズで目立つ収差を抑制した。最短撮影距離はズーム全域で0.28mと短く、被写体に近づけば超広角ならではの遠近感を生かした撮影や、大口径ならではのボケを生かした撮影が楽しめる。絞りは7枚羽根の円形絞りを採用し、絞り開放から2段絞り込んだ状態でも点光源が真円に近い形状になるようにした。

広角レンズは強い光源が画面内に入ることが多く、逆光への耐性が重要となる。光学設計の工夫で逆光への耐性を高めたほか、反射防止効果の高いBBAR(Broad-Band Anti-Reflection)コーティングを施し、ズーム全域でゴーストやフレアの発生を抑えた。レンズの最前面には防汚コートを施し、手の脂などが付着しても拭き取りやすくした。

オートフォーカスは静音性に優れたOSD(Optimized Silent Drive)を採用し、駆動時の騒音を大幅に低減するとともに、制度や速度も向上した。手ぶれ補正機構は搭載しない。

レンズの長さは90mm(ニコン用)、レンズの重さは460gと小型軽量に仕上げた。レンズの最大径は83.6mm、フィルター径は77mm。鏡筒の可動部にシーリング材を施すことで、レンズを簡易防滴構造とした。