8月3~6日にわたり、東北三大夏祭りの一つに数えられる「秋田竿燈まつり」が秋田市で開催されている。竿燈は大きなもので計46個の提灯が吊されており、長さ12m、重さ50kgにもなる。これを稲穂に見立て、手のひらや額、腰に乗せて豊穣・豊作を祈る祭りだ。
妙技会のある昼竿燈、竿燈演技のある夜本番の2部構成で開催され、2018年は74団体、279本の竿燈が登場。期間中の秋田市は竿燈ムード一色に染まる。市内各地域ではさまざまなイベントも行われ、来場者を楽しませていた。
明るい空の下で妙技が楽しめる「昼竿燈」
秋田市のアゴラ広場やエリアなかいちにぎわい広場では、9時から15時ごろにかけ、妙技会や体験会を開催。観光客らは迫力ある熟練の技や、ミニチュア竿燈と幼若の竿燈体験などに足を止めていた。
エリアなかいちにぎわい広場に続く仲小路商店街では、「竿燈まつり協賛 仲小路の夏2018」イベントを開催。飲食や物産の屋台が立ち並ぶなか、企業では久光製薬が薬店を展開。同社の看板商品「サロンパス」のサンプルが無料で配布され、猛暑のなか歩き疲れた観光客に喜ばれていた。
さらにミニ竿燈を体験できるブースも併設。体験会に参加し、写真撮影を行った人にはオリジナル缶バッジがプレゼントされた。薬店前では竿燈のデモンストレーション演技も実施。着ぐるみを身につけながら竿燈を操るという妙技も見られた。
取材した8月4日は、18時15分から市内で交通規制が行われ、竿燈大通りに竿燈が集合。大通りを練り歩きつつ、演技を見せる夜本番が開始された。風によって竿燈が倒れそうになったり、竿燈どうしがぶつかりそうになったりする場面もある竿燈の演技に来場者はくぎ付け。秋田の夜を彩る提灯の輝きと笛や太鼓の調べに酔いしれた。
今年で参加3年目となる久光製薬は、中冨一榮代表取締役社長 最高執行責任者自らがはんてん姿で竿燈を先導。この日のために練習してきた社員たちの演技を「ドッコイショー ドッコイショ」の掛け声で応援していた。
なお、秋田竿燈まつりは6日まで行われ、実行委員会は期間中に132万人の人出を見込んでいる。