ソニーモバイルコミニュケーションズの高性能スマートフォン「Xperia XZ2 Premium」は、シリーズで初めてカラーとモノクロの2つのセンサーを搭載したデュアルカメラの採用が大きな特徴です。特に、デュアルカメラは高感度撮影時の画質を追及するために多くの工夫を凝らしています。果たしてどれだけの高感度性能を持っているのかを中心に、Xperia XZ2 Premiumの実機でレビューしました。
大型ボディに4K HDRディスプレイを搭載
Xperia XZ2 Premiumは、本体サイズがW80×H158×D11.9mm、約234gと、ボディはやや大ぶり。背面がなだらかな山型になっているのは、持ったときに手にフィットするようなデザインを目指したのでしょう。
ディスプレイは5.8インチで、トリルミナスディスプレイ for mobile液晶を採用しています。解像度は4K(3840×2160ドット)で、HDRにも対応。18:9比率のワイドパネルやノッチ付きといった最近流行りの仕様ではないので、ディスプレイの上下には太めのベゼルがあります。
SoCはSnapdragon 845、メモリーは6GB、内部ストレージは64GB、外部ストレージは最大400GBのmicroSDカードに対応しています。防水防塵、おサイフケータイ、フルセグ・ワンセグといった日本的な機能はもちろん、最新のiPhoneやGalaxyと同様にQi準拠のワイヤレス充電にも対応しています。
背面には指紋センサーを搭載し、その上には2つのカメラが並んでいます。指紋センサーは反応も素早いのですが、使ってみると背面のほぼ中央にある設置場所がいささか微妙に感じました。手に持った際、人差し指が自然にかかるのはちょうどカメラの位置であり、指紋センサーの部分にはとっさに指先が来ないのです。そのため、通常のスマートフォンのように持つと、指紋認証の際は指がちょっと苦しい感じになります。
同社の担当者によると、指紋センサーはカメラ側の仕様でこの位置になったわけではないといい、ほかのデバイスの配置や排熱など、デバイスの設計としてこの位置に置くしかなかったのかもしれません。ともあれ、この指紋センサーの位置はちょっと慣れと工夫が必要と感じました。
ディスプレイは、さすがに高解像度で明るく見栄えのする表示です。今回はきちんと検証していませんが、4K HDR対応ディスプレイを採用したスマートフォンとして、映像表示に威力を発揮しそうです。