ソニーモバイルコミニュケーションズの高性能スマートフォン「Xperia XZ2 Premium」は、シリーズで初めてカラーとモノクロの2つのセンサーを搭載したデュアルカメラの採用が大きな特徴です。特に、デュアルカメラは高感度撮影時の画質を追及するために多くの工夫を凝らしています。果たしてどれだけの高感度性能を持っているのかを中心に、Xperia XZ2 Premiumの実機でレビューしました。

  • 4K HDRディスプレイと4K HDR/ISO51200対応のデュアルカメラを搭載した高性能スマートフォン「Xperia XZ2 Premium」。NTTドコモが7月27日に販売を開始し、KDDIも8月10日に売り出す予定だ

大型ボディに4K HDRディスプレイを搭載

Xperia XZ2 Premiumは、本体サイズがW80×H158×D11.9mm、約234gと、ボディはやや大ぶり。背面がなだらかな山型になっているのは、持ったときに手にフィットするようなデザインを目指したのでしょう。

  • 本体はやや大ぶりですが、背面の山なりのデザインの効果もあってか、手にフィットするデザインです。ただし、指紋センサーの位置は大いに疑問を感じます

ディスプレイは5.8インチで、トリルミナスディスプレイ for mobile液晶を採用しています。解像度は4K(3840×2160ドット)で、HDRにも対応。18:9比率のワイドパネルやノッチ付きといった最近流行りの仕様ではないので、ディスプレイの上下には太めのベゼルがあります。

  • 明るく見栄えのする高解像度ディスプレイを搭載。最新スマホとしては、上下のベゼルは太めだ

SoCはSnapdragon 845、メモリーは6GB、内部ストレージは64GB、外部ストレージは最大400GBのmicroSDカードに対応しています。防水防塵、おサイフケータイ、フルセグ・ワンセグといった日本的な機能はもちろん、最新のiPhoneやGalaxyと同様にQi準拠のワイヤレス充電にも対応しています。

  • 側面から見ると、中央部がふくらんだ形状がよく分かります

  • 充電端子はUSB Type-Cを採用。イヤホン端子は省略されました

背面には指紋センサーを搭載し、その上には2つのカメラが並んでいます。指紋センサーは反応も素早いのですが、使ってみると背面のほぼ中央にある設置場所がいささか微妙に感じました。手に持った際、人差し指が自然にかかるのはちょうどカメラの位置であり、指紋センサーの部分にはとっさに指先が来ないのです。そのため、通常のスマートフォンのように持つと、指紋認証の際は指がちょっと苦しい感じになります。

  • 背面にはカメラと指紋センサーを配置。手に持って自然に指を伸ばすと、指先は指紋センサーではなくカメラに触れてしまいます。カメラを使う際は、毎回レンズの表面を拭ってから撮るのがよいでしょう

同社の担当者によると、指紋センサーはカメラ側の仕様でこの位置になったわけではないといい、ほかのデバイスの配置や排熱など、デバイスの設計としてこの位置に置くしかなかったのかもしれません。ともあれ、この指紋センサーの位置はちょっと慣れと工夫が必要と感じました。

ディスプレイは、さすがに高解像度で明るく見栄えのする表示です。今回はきちんと検証していませんが、4K HDR対応ディスプレイを採用したスマートフォンとして、映像表示に威力を発揮しそうです。