8月4日に公開初日を迎えた映画『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film(アン フィルム)』の2日目舞台あいさつが8月5日、東京・ユナイテッドシネマ豊洲で行われた。イベントには本作のメインキャストである伊藤あさひ(ルパンレッド/夜野魁利)、濱正悟(ルパンブルー/宵町透真)、工藤遥(ルパンイエロー/早見初見花)、結木滉星(パトレン1号/朝加圭一郎)、奥山かずさ(パトレン3号/明神つかさ)、横山涼(パトレン2号/陽川咲也)、元木聖也(ルパンエックス/パトレンエックス/高尾ノエル)が登壇。映画を見終えたばかりのファンに向けて、"もう一度見たくなる"映画の見どころを語った。
イベント冒頭。映画館で流れる「映画盗撮防止キャンペーン」CMに登場するキャラクター「カメラ男」と「パトランプ男」が現れた。「パトランプ男」が「カメラ男」の確保に苦戦していると、「いくら快盗でも、映画の盗撮は許せないな」と魁利の声が。続いて圭一郎の「国際警察の権限において、映画盗撮を阻止する!」の言葉とともに、魁利と圭一郎の二人が登場し、映画さながらのダブルレッドの共闘で、「カメラ男」を御用。「パトランプ男」にその身柄を引き渡した。クールに去っていく魁利。圭一郎も「待て! ルパンレンジャー」と叫びながら、鬼の形相でその後を追っていった。
なお、魁利を演じる伊藤あさひは第一声の「いくら快盗でも」を噛んでしまい、その後の舞台あいさつでもイジられることに。劇中でもクールなルパンブルー/宵町透真を演じる濱正悟から「いくら主演でも、しょっぱなから噛むのは許せないな」、と透真の演技でネタにされると、会場から大きな拍手が起こった。裏では全員が笑いをこらえるのに必死だったという。
拍手に迎えられステージに全員が登壇すると、さっそくダブルレッドが映画の見どころを紹介。伊藤は「あえて言えば全部!」と自信をのぞかせながらも、「(ダブルレッドの共演シーンでは)圭一郎の気持ちになってみたり、魁利の気持ちになってみたり、二通りの楽しみ方ができる」と語る。一方の結木は、「対照的な二人なので、戦い方も違うんです。快盗はクールなカッコよさがあって、警察は泥臭いカッコよさがある」と、本作のポイントになっている戦闘シーンに言及した。
さらに、先日発表されたルパンレンジャー3人が融合した新フォーム「ルパントリコロール」の話題に。これにはルパンイエロー/早見初見花を演じる工藤が、「最初(脚本には)"ルパントリコロール"という文字だけ書かれていたんです。"トリコロール"って、普通は青、白、赤じゃないですか。初見花(イエロー)はどこいっちゃったんだろうって心配だったんですよ」と、鋭い指摘が。「もしかして、ついに白にされるのかな……」と気が気でなかったという。実際のスーツには初見花のイエローも入っており、ひと安心と思いきや、工藤は「でもブルーが隠れる角度になると、(センターにレッド、サイドにイエローであるため)オムレツになってしまうんですよ」と告白すると、濱から「それを言うな!」とツッコミが。その後工藤は、「でもそれすらも愛おしく、かっこよく見えてしまうのが、『ルパパト』なんじゃないかと思うんですよ!」と力技でフォロー。さらに、初見で「ルパントリコロール」のカッコよさに目を奪われたファンに向けて、「次は、この角度だったらオムレツになるな~なんて思いながら、笑いをこらえつつ、それがみなさんの夏の思い出の1ページになればなと思っています」と期待していた。
映画にはゲストとして、お笑いコンビ・ココリコの田中直樹が謎のイケメン名探偵エルロック・ショルメ役で出演している。エルロック・ショルメ来日に際し、空港でパトレンジャーたちが彼を警備するシーンには多くのエキストラが参加しており、パトレン2号/陽川咲也役の横山は、「集まってくれたお子さんの一人が、歩いている田中さんに『田中、アウト!』って。そんなことしちゃダメだからね、みんな!」と、年末恒例の日本テレビ系バラエティ『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』笑ってはいけないシリーズの"あの"フレーズが、撮影で飛び出していたことを明かした。
エルロック・ショルメを博物館で護衛するシーンを撮影したパトレン3号/明神つかさ役の奥山は、「田中さんは博物館がすごくお好きみたいで、興奮していたというか、『あっちにあれがあるよ!』といろいろ話しかけてくださって、楽しく撮影ができました」と、俳優の先輩でもある田中と、うまくコミュニケーションを取りながら撮影できたことを振り返った。田中と共演経験のある濱は、「(田中さんが)お詳しくって、いろいろ教えていただいて、逆に案内していただきました」と、博物館では"ゲスト"が逆転していたという。
映画が『ルパパト』のクランクインだった、ルパンエックス/パトレンエックス/高尾ノエル役の元木の番になると、全員から「ノエルは何してたの?」と集中攻撃。元木が「先撮りしてたんだよ」と答えると、奥山も「全然一緒にならなかった」と、共演の記憶があまりない模様で、それゆえにほかのメンバーからすると「何してたの?」だったのだという。元木も、これがノエルとしての初撮影だったため、「今思い返すと、まだフワフワしてる。絶対気づかないと思うけど、髪型も少し違うんですよ。もう一回見て確かめてください!」と、マニアックな見どころについて語っていた。ノエルはパトレンエックスとして、バトルシーンではアクロバティックな動きを披露しているそうで、少ない出番ながらアクションに注目してほしい、と元木は力強く作品をアピールした。
最後は代表してダブルレッドがあいさつ。パトレン1号/朝加圭一郎役の結木は、「こんなにハラハラドキドキする映画を、僕は知りません。みなさんの心をアツく"捕まえる"映画なので、一度とはいわず何度でも劇場に足を運んでくれたらうれしいです!」と、警察戦隊らしいコメント。対するルパンレッド/夜野魁利役の伊藤は、「最高にアツい、スーパー戦隊史上ナンバーワンのアクション映画ができました。この夏は、映画館でみなさんのハートを盗んじゃいます」と予告。最後は、伊藤が「会場のみなさんと一つになりたい」と音頭を取り、「予告する! あんたのお宝」「いただくぜ!」のコール&レスポンスで大盛り上がりの舞台あいさつは終了した。
劇場版「ビルド・ルパパト」製作委員会 (C)2018テレビ朝日・東映AG・東映