女優の香川京子が、松本穂香が主演を務めるTBS日曜劇場『この世界の片隅に』(毎週日曜21:00~)に出演することがこのほど、明らかになった。

  • 香川京子が『この世界の片隅に』出演

    節子役を演じる香川京子

累計120万部を突破したこうの史代の同名漫画を原作とする同ドラマは、昭和20年ごろの軍港都市の広島・呉で懸命に前を向いて生きた北條すず・周作夫婦とその家族たちの日常を描く物語。すず役を松本、その夫・周作役を松坂桃李が演じている。

香川が演じるのは“節子”という女性。原作者のこうの史代氏からもアイディアをもらい、本編と現代編とをつなぐキーパーソンの役割を果たすキャラクターだ。彼女が何者なのかは劇中で徐々に明らかにされていく。

黒澤明監督、小津安二郎監督をはじめとした日本映画の巨匠監督たちの作品に数々出演し、テレビドラマでも活躍してきた香川。いまもなお女優として現役で活動する香川は、今年出版した女優生活70年を記念する本の中で戦争について触れるなど、平和に対する想いを持ち続けており、平和への願いを胸に同作に出演する。

なお、香川がTBSのドラマに出演するのは、2001年に放送された単発ドラマ『明るいほうへ 明るいほうへ』以来、17年ぶり。また、TBSの連続ドラマに出演するのは、1997年放送の日曜劇場『オトナの男』以来、21年ぶりとなる。

■香川京子コメント
このたび、久々にドラマに出演させていただくことになりました。脚本の岡田さんとは『ちゅらさん2』(2003年/NHK)以来なので、またご一緒できるのが楽しみです。
私が演じる節子は誰にでも言いたいことを言える明るい性格です。普段は真面目な役が多いので、前向きで人のために自分のできることをしてあげられる明るい節子を演じるのが楽しみです。そして、なかなか若い方たちとご一緒する機会がないので、榮倉さんたちとの共演も楽しみです。
広島には何十年も前に一度来たきりで、また来なければいけないと思っていました。それが今回このドラマがきっかけで再訪することができました。平和記念公園でお祈りするシーンもあり、自分の気持ちでお祈りできました。あそこに立っただけで胸がいっぱいになりますね。お花も供えることができましたし、平和へのお祈りができてよかったです。
広島はとてもきれいで素敵な街だと思います。原爆で何もなくなったところから復興を果たせたのは平和が続いてきたから。これからも平和な時代を続けなければならないと思います。

■プロデュース・佐野亜裕美コメント
すずさんたちと同じ時代を生きてきた香川京子さんが、この大変重要な役を引き受けてくださったことを幸福に思います。見ているこちらが姿勢を正される、凛とした佇まい、たおやかさと強さが、すずさんたちと私たちを優しくつなげてくださると思います。

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