俳優の綾野剛が主演するテレビ朝日系ドラマ『ハゲタカ』(毎週木曜21:00~)の第3話が、2日に放送された。

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    左から渡部篤郎、綾野剛 =『ハゲタカ』2日放送の第3話より(テレビ朝日提供)

同ドラマは04年に刊行され、ベストセラーになった真山仁氏の同名小説が原作。主人公の外資ファンド代表・鷲津政彦(綾野)が、"ハゲタカ"と激しいバッシングを受けながら、不良債権を抱えた銀行や経営不振の名門企業へ買収劇を仕掛け、鮮やかに勝利していく姿を描く。

第3話では「日光みやびホテル」の新社長に就任した松平貴子(沢尻エリカ)に対して、買収を宣言した。しかし鷲津は「このホテルを手に入れようとしているのは奪うためでも壊すためでもない」と明かす。

「覚悟を示してもらいたい」と鷲津から言われた貴子は、買収に対抗するために人員整理し、父である重久を会長職から解任した。ホテルを守るために、家族をも切り捨てる強い覚悟を示した貴子に、鷲津は受け入れを表明し、さらに「日光みやびホテル」を買収しようとしていた真意を明かすのだった。

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  • 第3話より=テレビ朝日提供

また第1話から描かれていた、大蔵省のロビーで割腹自殺をした花井淳平(小木茂光)は鷲津の父親であることも明らかに。三葉銀行の隠し口座の存在を知り、銀行に探りを入れていた花井は、その口座を管理していた同銀行の飯島亮介(小林薫)の策略によって、自殺に追い込まれていた。

鷲津との思いがけない因縁に驚きを隠せない飯島に対し、三葉銀行の隠し口座の存在をジャーナリストに売り、三葉銀行と飯島を潰した鷲津。飯島が「日本を売る気か、この売国奴」と激昂すると、「ハ~ゲ~タ~カ~冥利につきますよ!!」と絶叫した。この国を腐らせてきた大手銀行を叩き、壊すことが鷲津が日本に戻ってきた真の目的だったのだ。

9日放送の第4話からは第2部に突入。舞台は2010年、名実ともに日本最強の企業買収者となった鷲津が狙うのは国内有数の総合電機メーカー「あけぼの」だ。しかしその動きを察知したかのように、因縁の相手・芝野健夫(渡部篤郎)が「あけぼの」の再生担当役員に就任する。さらにPCメーカー「ファインTD」のカリスマ社長・滝本誠一郎(高嶋政伸)も「あけぼの」買収に動き始める。

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  • 8月9日放送の第4話より=同