8月2日 (現地時間) のNASDAQ市場で、米Appleの時価総額が米企業で初めて1兆ドルを突破した。
初の1兆ドル超えを巡っては、Appleが有力視されていたものの、これからのiPhoneフラッグシップと呼べる「iPhone X」の販売苦戦が今年初めに報じられてApple株が下落。その間に米Amazonが株価を上昇させて猛追。クラウド事業の成長著しいMicrosoftも差を縮め、今年の春頃から「1兆ドル突破レース」が注目され始めていた。そうした中で、Appleが5月に報告した1〜3月期決算でiPhone Xの好調な売れ行きが明らかになり、その勢いが4〜6月期も衰えず、また市場予想を上回るサービス事業の成長もあって、Apple株が再び上昇し始め、初の1兆ドル突破を達成した。
世界の上場企業では、世界同時金融危機直前の2007年に、中国石油天然気 (ペトロチャイナ) が上海市場での取引初日に上場来高値を記録、世界初の時価総額1兆ドル企業になった。しかし、同社の株価はそれから下落し続け、時価総額を8000億ドル以上も下げた。