西武ホールディングスは31日、西武鉄道が保有し、西武プロパティーズが開発を推進する「(仮称)西武鉄道池袋ビル(池袋旧本社ビル建替え計画)」の建物名称を「ダイヤゲート池袋」に決定したと発表した。
同計画においては、旧本社ビルを賃貸オフィスビルに建て替えることで池袋エリアの発展に寄与するとともに、不動産事業の収益力向上および保有不動産のポートフォリオの組替えを図り、不動産事業の一層の強化をめざすとしている。
「ダイヤゲート池袋」の名称は、鉄道の運行表であるダイヤグラムをイメージさせる特徴的な外観であることや、タワーボディの外殻を菱型に包む鉄骨ブレースが陽光を受ける輝きを「ダイヤ」、同ビル最大の特徴である線路を跨いで建ち、電車が建物の下をくぐり抜ける様子を「ゲート」で表現している。
同ビルは豊島区が構想中の「池袋駅東西連絡通路(東西デッキ)」と2階線路上空デッキとの接続が予定されており、将来的にさらなる利便性向上と池袋駅周辺のネットワーク強化が期待されている。
オフィスフロアでは、池袋エリア最大となる約2,100平方メートルの基準階賃室面積を供給するだけでなく、レンタルオフィス・コワーキングスペースの世界最大手「リージャス・グループ」が手がけるサービスオフィスや、全国・海外に2,000室以上の貸会議室を展開する「ティーケーピー」の入居が決定。なお、14~18階には西武ホールディングス、プリンスホテル、西武プロパティーズのグループ3社の入居が決定している。
2019年春開業を予定している今回の事業では、池袋旧本社ビル敷地に加え、西武鉄道池袋線の線路上空と西武鉄道所有地の線路西側の用地を活用し、低層部分に商業店舗を配した地下2階・地上20階、延床面積約5万平方メートルのオフィスビルを建設。免震構造の採用やBCP面への配慮を行うなど防災性の向上をはかるほか、防災備蓄倉庫の設置や帰宅困難者への対応など、地域への貢献にも努めていく。