キヤノンは8月2日、インクジェット複合機「PIXUS」シリーズの年末商戦向けモデルを発表した。スマホからのプリント機能を強化し、LINEで送られてきた写真をワイヤレスで簡単にプリントする機能や、スマホで撮影した写真をもとにオリジナルのネイルシールを作る機能などを追加した。売れ筋の上位モデルは、デザインを変更して質感を高めた。数年前に購入したユーザーの買い替え需要を狙う。

新製品のラインアップや予想実売価格は以下の通り。

機種名 インク数 予想実売価格
PIXUS XK80 6色独立 41,000円(税別)
PIXUS TS8230 6色独立 31,000円(税別)
PIXUS TS6230 5色独立 23,000円(税別)
PIXUS TS5030S 5色独立 19,000円(税別)
PIXUS TS5130S 4色一体型 13,000円(税別)
PIXUS TS3130S 4色一体型 9,000円(税別)

新サービスの「PIXUSトークプリント」は、LINE上でピクサスと友だちになることで、友だちに写真を送る感覚でLINE上からプリントできる機能。プリントしたい写真をトーク画面上から送信するだけで、自宅のPIXUSからプリントできる。最大2L判までのプリントに対応する。

オリジナルのネイルシールが作れるスマホアプリ「ネイルシールプリント」も新たに用意する。スマホ内の写真を選ぶだけで、専用のネイルシールにプリントできる。スマホやパソコン内の写真をさまざまなレイアウトでプリントできるアプリは、使いやすさを高めた「Easy-PhotoPrint Editor」に一新する。

  • スマホアプリ「ネイルシールプリント」でプリントしたネイルシール

  • ネイルシールは、CD-Rなどのプリントに使うトレイにセットしてプリントする

Amazonのスマートスピーカー「Amazon Echo」との連携機能も新たに追加した。塗り絵やナンプレ、レポート用紙などのコンテンツを印刷したり、インク残量や用紙エラーなどのステータス確認が音声でできる。

PIXUSの新ラインアップ

複合機の新しいラインアップは以下の通り。売れ筋の6色モデル「PIXUS TS8230」が、上位モデルのXK80と似たスクエアなデザインに一新したのがポイント。

  • 最上位モデル「PIXUS XK80」。シルバー+ヘアライン加工で質感を高めた

  • XK80はL判1枚12.6円の低コストでプリントできるのも特徴

  • この秋の売れ筋となる6色モデル「PIXUS TS8230」。XK80と共通のデザインに一新した。レッドのカラバリは、PIXUSシリーズのなかでもTS8230のみとなる

  • PIXUS TS8230のブラックモデル

  • PIXUS TS8230のホワイトモデル

  • 5色インクの「PIXUS TS6230」

  • ブラックとホワイトのカラバリを用意する

  • 背面給紙のみとなる「PIXUS TS5030S」

  • ブラックとホワイトのカラバリを用意する

  • 4色一体型インクの入門機「PIXUS TS5130S」

  • ブラックとホワイトのカラバリを用意する

  • カラー液晶を省いたシンプルモデル「PIXUS TS3130S」

  • ブラックとホワイトのカラバリを用意する

ビジネス向けインクジェットは、A3対応の5色インクモデル「PIXUS TR9530」(予想実売価格は税別35,000円前後)と、A4対応のシンプルモデル「PIXUS TR4530」(予想実売価格は税別15,000円前後)の2機種を追加する。

  • ADF搭載のA3対応モデル「PIXUS TR9530」

  • ブラックとホワイトのカラバリを用意する

  • ADF搭載のシンプルモデル「PIXUS TR4530」

  • ブラックモデルのみを用意する