映画『万引き家族』で注目を集めた俳優の城桧吏が、フジテレビ系ドラマ『グッド・ドクター』(毎週木曜22:00~)で、地上波ドラマ初出演を果たすことが1日、分かった。9日に放送される第5話に登場する。

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    『グッド・ドクター』に出演する城桧吏=フジテレビ提供

同ドラマは、山崎賢人演じる自閉症スペクトラム障がいでコミュニケーション能力に障がいを抱える一方、驚異的な記憶力を持つサヴァン症候群の青年・新堂湊が主人公。城が演じるのは、天才ボーイソプラノ歌手・羽山響だ。

その歌声は、海外からも高い評価を得ており、湊が勤める東郷記念病院でも、スタッフのみならず患者の子どもたちも、聴いた人の心を癒やしてしまう実力の持ち主。近々、ドイツの大聖堂でのリサイタルを控えている響は、これまで二人三脚で歩んできた父親からの一層厳しいレッスンに励んでいたが、突然、咳が止まらなくなり、その尋常ではない響の様子に、父親は響を東郷記念病院に連れて来た。

検査の結果、響は先天的に、梨状窩(りじょうか/食道の入り口の左右にある凹み)に穴が空いていることで上気道感染や甲状腺の炎症を誘発する空下咽頭梨状窩瘻(かいんとうりじょうかろう)という難病を抱えていることが判明。夏美(上野樹里)は父親に、手術をしなければ病状は悪化していくこと、ただし手術時に声帯の近くにある神経を傷つける恐れがあり、万が一の時には、高音の声を出せなくなる可能性があることを説明するが、父親は、歌手である息子に、そんなリスクがある手術など受けさせられないと猛反発する。

そんな夏美と父親とのやり取りが行われている診察室の前で、イヤホンをしながら待っている響が、なぜかため息をつくと、となりに湊が現れて…。

初の地上波ドラマについて、城は「出られることはとてもうれしいです。撮影に入るときは少し緊張してしまったのですが、とてもにぎやかな現場で、撮影スタッフの方が緊張をほぐそうとしてくださって、一緒に歌ってくれたりして、撮影はすごく楽しいです」と感想をコメント。今回の役は「とにかく歌を練習して頑張らなくちゃ、と思います。心の部分は話が進むにつれて徐々に明らかになっていくのですが、僕が1番好きなシーンが台本の最後の方にあって、そのシーンがたくさんの人にステキだな、と思ってもらえるように響をしっかり演じていきたいです」と意気込む。

山崎とは初共演だが、「テレビで見ていて、かっこいいな、と思っていたのですが、実際にお会いすると、もっとかっこよかったです(笑)。あと、湊先生はしゃべり方に特徴があるので、とても難しい役だと思うのですが、カメラが回ると、すぐに役に入って、とても自然に演じられていたので、すごいなと思いました」と感心。「響がどんなことを考えていて、本当はどんな人なのか、というところに注目して、ぜひたくさんの方に見てもらえたらうれしいです」とメッセージを寄せている。

きょう2日には第4話を放送。湊が夏美と綾瀬奈緒(川島夕空)の病室に行くと、術後の不快感を訴える奈緒だが、稚拙なために夏美は要領を得ない。すると傍らで聞いていた湊が症状を言い当て、奈緒や心配していた同室の子どもたち、夏美も湊に感心。その後、湊と夏美が病室を出るとナースステーション付近で騒ぎが起きており、緊急搬送された少女が暴れていたが、湊が近づくと静かになる。