JR東日本新潟支社はこのほど、蒸気機関車C57形180号機に不具合が見つかった快速「SLばんえつ物語」号について、今年度の運転をすべて取りやめると発表した。代替として、ディーゼル機関車が牽引する快速「DLばんえつ物語」号を運転する。

  • 「SLばんえつ物語」を牽引する蒸気機関車C57形180号機(2012年撮影)

蒸気機関車C57形180号機が牽引する快速「SLばんえつ物語」は、3月末に今年度の運転を開始。9月30日まで土休日の運転を予定していた。

しかし7月13日に実施した点検作業において、石炭と水を積むテンダー車(炭水車)の8つある車輪のうち、1つの車輪に不具合が見つかった。今後さらに詳細な調査が必要で、かつ交換する部品を新たに製作する必要があることから、修繕には相当な日数がかかる見込みだという。今年10月にC57形180号機の保安装置などの更新作業を伴う大規模な定期検査も予定していたことから、今年度はSLの運転を打ち切ることを決めた。不具合にともなう調査・修繕と大規模な定期検査の完了は2019年初夏になる見込みだという。

代替として運転する快速「DLばんえつ物語」については、すでに8月18・19・25・26日の運転が発表されていたが、今年度のSL運転取りやめにともない、9月15・16・22・23日にも運転することが決まった。運転時刻は、上りが新津駅10時5分発・会津若松駅13時35分着、下りが会津若松駅15時25分発・新津駅18時40分着。ディーゼル機関車DE10形と「ばんえつ物語」の客車7両の編成で運行する。