エアバスは現地時間の7月30日、シンガポール航空へ納入を予定しているエアバス新型機A350-900ULR(超長距離型)初号機の塗装を終えたことを発表した。今後、さらに試験を経て、数カ月の内に納入を予定している。
シンガポール航空はA350-900ULRを7機を確定発注しており、それらは全て組み立て段階となっている。同機は、ビジネスクラスを67席、プレミアムエコノミークラスを94席備えた、2クラスでの座席構成となる。
A350-900ULRの最大離陸重量(MTOW)が280tであり、ノンストップで20時間以上の飛行が可能。同社はA350-900ULRをシンガポールから米国への直行便に導入する。これには、ロサンゼルスおよびサンフランシスコへのルートだけでなく、世界で最も長い商業サービスであるシンガポールとニューヨーク間の便も含まれている。
エアバスは2018年6月末現在、全世界の46の顧客からA350XWBを計882件受注しており、これまでで最も成功したワイドボディー機種のひとになっている。その中で、シンガポール航空はA350XWBファミリーの最大顧客のひとつであり、7機のA350-900ULRを含め計67機のA350-900を発注している。現在、A350-900は21社によって運用されている。