女優の吉岡里帆が主演するカンテレ・フジテレビ系ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』(毎週火曜21:00~)。生活保護の“不正受給”とみなされてしまった原因の高校生を演じる吉村界人が、役への思いを語った。

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    『健康で文化的な最低限度の生活』に出演する吉村界人=カンテレ提供

第2話では、えみる(吉岡)が担当する日下部家の長男で高校生の欣也(吉村)が、役所に申告していなかったバイトの給料が不正受給とみなされ、バイト代で稼いだ60万全額を役所に返さなければならなくなってしまう。さらに、えみるの不用意な発言が、日下部家に亀裂をもたらしてしまった。

きょう31日に放送される第3話では、欣也が家出してしまったことが判明。日下部家の状況を案じながらも、厳しく“全額徴収”を求める上司の京極(田中圭)の指示に困惑するえみるは、先輩の半田(井浦新)から、「日下部家との間に信頼関係を築くことが先決」と助言を受け、日下部家の問題を解決するために奮闘するが…。

吉村は、自身の役柄について「若者の声を言いきっているキャラ。彼の言うセリフは刺さりますし、自分にも重なりました」と話す。さらに、「欣也はなんかかわいそうっすね……。僕自身、『生活保護を知っているか?』とか、『どう思うか?』と質問されても答えられない。彼(欣也)だって知らなくて混乱するのは当然で、『俺、そんなに悪いことしたのかな?』というセリフが一番心に突き刺さりました」と打ち明ける。

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吉村は、第2話放送後に配信されたチェインストーリー「#2.5」にも出演しており、「チェインストーリーの1人で歩いてモノローグを語るところ、撮影していて泣けました。悲しい、悔しい、両方ある。疑問もある、どういうことなんだと。僕が高校生で欣也の立場なら『ふざけんなよ』って思います。いまはちょっと大人だから説明されれば納得するんだろうけど、ティーンエイジャーだったら怒りのほうが大きいんじゃないかと思うんです」と、欣也の胸の内を代弁した。

主演の吉岡は同い年で、今回が初共演。「3年くらい前に僕が主演したインディーズ映画があるんですが、うれしかったのが、僕が(このドラマに)クランクインした日に吉岡さんが、『あの映画の初日の舞台あいさつに行ったよ』と話しかけてくれたこと。『吉村界人っていうすごいやつが出て来たっていうから気になって見に行ったよ』と言われてドキッとしました」といい、「僕からすれば吉岡さんはすごく売れている一流芸能人だから。でも、それから現場で会うたび毎回話すようになりました。夢のこととか、信念とか…、彼女、熱い女ですよ。いい現場に入れたなって、吉岡さんのおかげで思いました」と感謝した。

その上で、「一緒にできて本当にうれしい。歌やギターのシーンも、吉岡さんが『がんばって』って言ってくれたからがんばりました」と吉岡との熱いエピソードを披露しながら、「ドラマを通して、若者の声を届けたい」と熱い思いを語っている。

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