パソコン「LIFEBOOK」の生産拠点、島根県出雲市にある島根富士通で28日、13.3型モバイルノートPC「FMV LIFEBOOK WU2/B3(WEB MART限定モデル)」の組み立て教室が開催されました。富士通が毎年夏に開催している、親子向けの恒例イベントで、今年は富士通クライアントコンピューティング傘下として初の開催。島根富士通で実際にPCを組み立てているスタッフのサポートを受けながらPCの組み立て体験ができるほか、工場見学や、島根発のプログラミング言語「Ruby」の体験教室も併催されました。

  • 島根富士通

    2018年夏のPC組み立て教室の様子

2018年夏の組み立て教室、開始!

島根富士通のPC組み立て教室は2018年で13回目を迎え、今年は22組が参加。多くは市内からですが、市外からの参加者も9名おり、最も遠いところでは埼玉県から来た参加者もいたといいます。島根富士通の神門明社長は、開催にあたり「皆さんが組み立てるパソコンは、薄くて軽くて頑丈で、電源がなくても長い時間動きます。家の中でも外でも持ち歩いて使ってみてください。今日の組み立て教室が、夏休みの思い出のひとつになれば嬉しいです」と挨拶しました。

  • PC組み立て教室

    島根富士通の神門明社長

PCを実際に組み立ててみる

今回はマイナビニュースも、公式キャラクター“マイナビベア”が特別にデザインされたLIFEBOOK WU2/B3の組み立てに参加。ノートPCはデスクトップPCと比べ部品の密度が高く、細かい作業が必要となります。

島根富士通の「LIFEBOOK WU2/B3」生産ラインでは、部品点数が221点、組み立て時間が13分かかるところ、組み立て教室ではあらかじめ複数のパーツを組み上げた状態からスタートし、部品点数は約5分の1となる42点、組み立て時間は60分で行われました。

  • マイナビニュース・デジタル編集部の林編集長が組み立てに挑戦

  • まずはマザーボードをキーボード面裏側に取り付けるところから。LIFEBOOK WU2/B3のマザーボードには、約1,100個の部品が取り付けられています

  • キーボード面裏側。12カ所のネジで留めるところ、林編集長は最初のネジ締めの位置を間違えるナイスプレー(林:やっちまったー!)

  • マザーボードを取り付けたら、CPUファンを取り付けます

  • 次はフレキケーブルの接続。キーボードの入出力信号をマザーボードに伝えるフレキケーブル、タッチパッド、クリックボタンの信号を伝えるフレキケーブル、LEDランプ用のフレキケーブル、指紋センサー用のフレキケーブルをマザーボードにつないでいきます

  • 前面左右にあるスピーカー用ケーブルも配線

  • 次は液晶ディスプレイをヒンジ部分からはめ込んでいきます。まずはマザーボードやバッテリ、底面カバーなど、大きな部品を収納した箱から、カバーがかかったままの液晶ディスプレイをピックアップ

  • カバー付きの状態で液晶のヒンジとキーボード部のヒンジを組み合わせていきます

  • ヒンジ部分もネジ締め

  • 液晶ディスプレイとマザーボードをつなぐケーブルも接続します

  • 電源ケーブルのコネクタも設置

  • 一番の難所、アンテナケーブルの接続。2~3mmほどの小さな接続部と細いケーブルを、マザーボード上の無線LANモジュールに接続していきます

  • お次はSSDの組み込み。SanDiskのX400 SSDだ! と喜ぶ林編集長

  • コネクタ部分を差し込んだ後、ネジ締めします

  • キーボード裏、向かって左側の空いているスペースにバッテリをネジで取り付けていきます

  • メインボードの端に合わせてバッテリを置き、規定の順序で4カ所ネジを締めます

  • バッテリの取り付け完了!

  • バッテリを取り付けたら、いよいよ最後の仕上げ

  • 底面カバーを取り出し、3種類のネジを使い分けて底面カバーを取り付けていきます

  • 最後に本体をひっくり返して、ディスプレイのカバーを外したら……

  • マイナビニュースの公式キャラクター「マイナビベア」がデザインされたPCが完成! サポートに入ってくれた島根富士通スタッフの吉見さん、有難うございました

  • カウントダウンに合わせ、全員で一斉に電源を投入。本当に起動するのか? 緊張しながら電源ボタンをポチッとな

  • マイナビチームも含め、参加者全員のPCが無事に起動しました。参加者が組み立てたPCは購入品ですが、そのまま持って帰るのではなく、一度島根富士通で分解、検査し、後日の配送となります

工場見学や「スモウルビー」を使ったプログラミング体験も

PCの組み立て後は、島根富士通の工場見学へ。島根富士通は、富士通クライアントコンピューティングのノートPC「LIFEBOOK」やタブレットPC「ARROWS Tab」などの生産拠点となっており、工場には直販購入によるカスタマイズに対応したPC生産ラインや、プリント基板製造ラインなどが並びます。今回の工場見学では、実際に動いているプリント基板製造ラインを見て回りながら、電動ドライバーを使ったネジ締め体験や、キーボード入力の検査体験などが、ミニゲーム形式で行われました。

  • プリント基板製造ラインの見学では、緑色の板の上にハンダが塗られ、その上に電子部品が取り付けられ、画像認識による映像検査を経て完成品となるまでの工程を、実際に稼働している機械を間近で見ていきます

  • 出雲の「匠」(技術が秀でているスタッフ)とネジ締め対決。対戦した匠は、「そのネジ締め 水流のごとし」と紹介された有田さん

  • キーボード入力検査体験では、画面上に現れるアルファベットを入力したり、カーソルキーを動かしたりして、入力の正確さと速度を競いました

工場見学後には、「スモウルビー」を使ったプログラミング教室も開催されました。「スモウルビー」は島根発のプログラミング言語「Ruby」をベースに、ブロックを組み合わせる操作で簡単に命令を組み立てられるようにしたプログラミングツール。組み立て教室で実際に組み立てたPCを使い、キャラクターの動かし方や、テキストの表示のやり方などを体験しました。

  • 配られた冊子を見ながら、スモウルビーの命令ブロックを組み上げていく参加者たち

  • 会場には「LIFEBOOK」や「ESPRIMO」に搭載されている、富士通クライアントコンピューティングの音声アシスタント「ふくまろ」を体験できるコーナーもありました。「ふくまろ、写真を撮って」の呼びかけでWebカメラが起動し、参加者が笑顔でPCの前に集まる様子も

  • LIFEBOOKの最新機種「LIFEBOOK LH」。小学生向けに設計・開発したノートPC「じぶんパソコン」として、7月26日に発売しました

  • ヘッドマウントディスプレイとコントローラーを使って、MR(Mixed Reality)を体験する「LIFEBOOK AH-MR/B3」の展示を楽しむ子どもたち

  • 出雲 湯の川温泉キャラクターのやかみちゃん、島根県安来市イメージキャラクターのあらエッサくんも応援に駆けつけました。中央は島根富士通 代表取締役社長の神門明氏