プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(以下、P&G)は7月30日、全国の働く母親(ワーママ)を対象とした「夏の菌対策に関する実態調査」の結果を発表した。調査期間は2018年6月29~30日、調査対象は20~49歳の働く母親で、有効回答は300人。

  • 寝具の菌が繁殖し始めるのはいつから?

    寝具の菌が繁殖し始めるのはいつから?

夏の間の家の中の菌については、86.0%が「気にしている」と回答。しかし、家の中の菌を効果的に除菌できているかとの問いに対し、「できている」と答えた人は約4人に1人の25.7%にとどまった。

P&Gが2009年に行ったシーツの菌の繁殖に関する実験によると、シーツの菌は一晩寝ると4倍以上増え、1週間後には約12倍にも増えていることが確認されている。そこで、ワーママたちに寝具の菌が繁殖し始めるタイミングを知っているか尋ねたところ、「1日後(洗ったその日に使用すると)」と回答できたのは半数未満の46.0%となり、過半数の54.0%が繁殖し始める時期を知らないことがわかった。

さらに寝具を1週間洗濯せずに使用し続けた場合、トイレの便座よりも菌が多くなることを知っていたか質問すると、「知っている」は39.0%にとどまり、61.0%が「知らない」と回答した。

菌多量発生ラインは「1週間」とされているが、寝具のケアの頻度が「1週間に1回」より少ない人は、シーツでは60.1%、枕カバーは52.0%、枕では69.2%に上った。「1週間に1回」より少ない理由を聞くと、「時間がない」(シーツ64.2%、枕カバー59.6%、枕47.3%)との回答が最も多かった。

家事アドバイザーの矢野きくのさんは「夏の寝具は水気を含みやすい」と指摘したうえで、「湿気の高いところで繁殖しやすい菌への対策のためには寝具の乾燥が重要になります」とアドバイス。天日干しによる除菌効果を期待する声もよく聞くそうだが、室内で干したり除湿器を使ったりすることでも、十分に寝具を乾燥させられるとしている。