LINE Payは7月30日、QR/バーコード決済普及施策についての記者発表会で、加盟店向けのオリジナルデバイスを開発していることを発表した。
加盟店の決済手数料、3年間はゼロ
LINE Payは、コミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」上で展開するモバイル送金・決済サービス。6月28日、スマホにダウンロードして「LINE Pay」のQRコード決済に対応する「LINE Pay 店舗用アプリ」の提供を開始した。
2018年8月1日~2021年7月31日の3年間、電子決済利用の際に店舗側が負担する決済手数料を同アプリに関しては無料化し、0%で提供。これにより、同アプリを利用する加盟店は、初期費用ゼロ、決済手数料ゼロで3年間QRコード決済が利用可能となる。提供開始から数千ダウンロードされているという。
決済手数料ゼロは3年間限定。3年後の決済手数料がどうなるかは発表されていないが、同社取締役COOの長福久弘氏は、「3年後はマーケットが変わっている。マーケットに合った基準で考えていく」としている。
小・中規模加盟店向けのオリジナルデバイス
同社では、小規模加盟店向けに「LINE Pay 店舗用アプリ」とQRコードを印刷して貼る「Printed QR」、中規模加盟店向けに「Star Pay端末」、大規模加盟店向けに「POS」を提供。
今回さらに、小・中規模加盟店向けにオリジナルデバイスを開発していることを発表した。
このデバイスは、LINE Pay専用のスタンドアローン端末で、QRコード表示スクリーン搭載。本体はGreenとWhiteの2色カラーでLINEのサービスをイメージしている。日本と台湾で展開予定。POS改修不要、お店用スマホ不要、QR貼り出し不要となる。加盟店側の導入コストは調整中につき非公開。2018年内に事前申し込み開始予定。
ユーザーはQRコード支払いでポイント+3%
なお、LINE Payでは、ユーザー側にも2018年8月1日~2019年7月31日の1年間、ポイント付与決済金額100万円の上限内で、QRコード支払いを利用した場合にはマイカラーで決まったポイント付与率に3%を上乗せする。
1年後にこのインセンティブはどうなるのかという記者からの質問に、長福氏は「ユーザーがお得だと感じることを今後も提供していきたい」とコメントした。