全国の怪談師が“最恐怪談”を競うカンテレの単発バラエティ番組『稲川淳二の怪談グランプリ2018~決勝 チャンピオンバトル~』が、29日(深夜1:00~2:25 ※関西ローカル)に放送される。
プロアマ問わず全国から集まった怪談師たちに、不思議な体験談や、恐ろしい話を披露してもらい、最も恐い怪談師を決定する同番組。今回は10年目の集大成として、歴代のチャンピオンを集めたチャンピオンバトルを開催する。先週放送された予選では、渡辺裕薫と伊藤えん魔が決勝への切符を獲得。決勝ではこの2人に加え、歴代チャンピオン6人(島田秀平2012年、田中俊行2013年、三木大雲2014年、竹内義和2015年、ありがとう ぁみ2016年、早瀬康広2017年)という計8人の怪談師たちが、1話ずつ怪談を披露する。
決勝の収録は、司会の岡田圭右(ますだおかだ)による、怪談グランプリ恒例のギャグ「うらめし~ワォ!」とともにスタート。冷たい反応の客席に「10年経っても定着しない。非常に恐い!」と、今年も何か恐ろしいことが起きそうな予感を感じる。続いて、大会審査委員長である怪談界の神様・稲川淳二が登場し、「10年番組が続いた理由は、単に面白いだけじゃない。執念ですよ。怨霊ですよ。憑きますよ」と会場のボルテージを上げていく。
トップバッターは、日本で唯一怪談を話す住職・三木大雲。ある男子大学生が1人で心霊スポットに行ったあと起きた恐ろしい出来事についての怪談を披露し、みごと高得点をたたき出す。稲川は「これでもかこれでもかと追ってくる、恐怖の手数がすごい」と絶賛だ。
収録後、岡田は「緊張感は今までで一番あって、ピリついていた。そしてみんな怪談が好きなんだなというのを改めて感じましたね。10年やり続けられているのは、本当に皆さんに愛されているからなんだなと感じました」と感慨深げ。
稲川は「技を競うと、敵を意識してしまう。すると質の良い話が逆に悪くなってしまうこともある。あと、話が上手いだけでもダメで、話の元の素材が悪かったらダメ。その絶妙なところと、勝負の駆け引きが面白い」と、怪談グランプリ特有の“怪談で競うこと”の面白味を語っている。