俳優の綾野剛が主演するテレビ朝日系ドラマ『ハゲタカ』(毎週木曜21:00~)の第2話が、26日に放送された。

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    左から渡部篤郎、綾野剛 =『ハゲタカ』26日放送の第2話より(テレビ朝日提供)

同ドラマは04年に刊行され、ベストセラーになった真山仁氏の同名小説が原作。主人公の外資ファンド代表・鷲津政彦(綾野)が、"ハゲタカ"と激しいバッシングを受けながら、不良債権を抱えた銀行や経営不振の名門企業へ買収劇を仕掛け、鮮やかに勝利していく姿を描く。

第2話の舞台は、第1話の4年後となる2001年。鷲津は、日本有数の寝具メーカー「太陽ベッド」の女社長である中森瑞恵(かたせ梨乃)と対決する。経営者一族の浪費と乱脈経営で債務超過になっているが、瑞恵は「社長」という肩書に固執し、鷲津たちに対して「外資のハゲタカ」と強い嫌悪感を見せる。さらに、提示された条件の書かれた紙を破り捨てたり、鷲津の足を踏んだりと、やりたい放題の行動に、鷲津も「噂以上ですね」と語る場面も。かたせは「常に自分の考え・行動を正当化して生きてきた、という女性像を作って臨みました」と語った通り、迫力ある演技を見せていた。

当初は瑞恵にまともに話も聞かれぬまま追い返された鷲津らであったが、太陽ベッドの役員たちが行なっていた背任行為を明らかにし、「我々はハゲタカだ。金と腐った企業のニオイは逃しません」と明かす。これに対して、三葉銀行の芝野健夫(渡部篤郎)が「あなたのやり方を認める気にはなれない」と訴えるが、鷲津は「生き方の違いです」と一蹴する。

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  • 第2話より=テレビ朝日提供

また今回も第1話に続いて、三葉銀行の飯島亮介(小林薫)が立ちはだかる。太陽ベッドが突然民事再生を申請し、スポンサーを競争入札に変え、競争相手に三葉銀行が出資しているファンドをあてがう。不良債権だけを処理し、太陽ベッドの経営権は鷲津たちには渡さないという駆け引きを仕掛けてくるのだが、鷲津はどのような手を打つのか。

そして太陽ベッドの"現場のキーマン"の元を訪れた鷲津。1つ1つ丁寧に作業している様子に感銘を受けた鷲津は、「私は20歳の頃、服のバイヤーをしてました。安く買って高く売る。金で右から左にさばくと言われればそうですが、商品は必ず自分でチェックしていました。売って恥ずかしくないものを扱いたかったんです」と自分の過去を明かす場面も。

第2話のラストでは、父に代わり、「日光みやびホテル」の新社長に就任した松平貴子(沢尻エリカ)のもとに鷲津が現れ、「日光みやびホテルを買収する予定です」と宣言する。鷲津と貴子が敵と味方に別れるのか。

8月2日放送の第3話では、買収を宣言した鷲津の真意を問う貴子だったが、鷲津は逆に「我々の買収に対抗するのなら、覚悟を示してほしい」とだけ伝える。やがて、鷲津が日光みやびホテル、そして三葉銀行に近づいた本当の理由も明らかになっていく。

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  • 8月2日放送の第3話より=同