知的障害者19人が殺害され、27人が重軽傷を負った相模原障害者施設殺傷事件から、きょう7月26日で2年。今晩放送されるNHKのドキュメンタリー番組『ハートネットTV』(Eテレ・7月26日20:00~20:30/再放送 8月2日13:05~13:35)では、福祉現場で働く人々の本音に迫る。
2016年7月26日未明、神奈川県相模原市の障害者施設・津久井やまゆり園に植松聖被告が押し入り、入所者や職員を次々と殺傷。「障害者は生きる価値がない」と主張した植松被告は、元職員だった。後に動機をつづった手紙には、「重度の障害者は不幸しかつくらない」などという考えと共に、「施設で働いている職員の正気の欠けた瞳」などといった記述があった。
事件後、福祉の現場で働く職員の中には、被告の歪んだ考えや起こした犯行に強い反発を覚えながらも、「自分も加害者にならないか不安になることがある」「また同じ事件が起きるのでは」と複雑な思いを抱いてきた人たちがいる。
加害者も被害者も生まないために必要なことは何か。番組では、「障害者殺傷事件から2年 福祉現場で働く人たちの“本音”」と題し、東京大学先端科学技術研究センター准教授の熊谷晋一郎氏と福祉の現場で働く支援者たちが、これまで明かすことのなかった本音を語り合う。