キングジムは7月25日、電子文具に分類される気づかせメモ「kakumiru」を発表し、クラウドファンディングサイト「Makuake」でプロジェクトを開始しました。目標額を達成すれば生産し、達成できなければ生産中止。支援額は1個あたり税込10,000円から。発表会の様子と、実機(試作機)の1stインプレッションをお伝えします。
2018年7月25日午後8時30分の時点で、集まった金額は「2,548,000円」、支援者は「214人」、残り「96日」です。
手書き入力と、見えていることにこだわった「気づかせる文房具」
「kakumiru(カクミル)」は、文字通り「書く」と「見る」をコンセプトにした、手書き入力の感覚にこだわった「気づかせる文房具」です。
画面にはEインク社の4.3型電子ペーパーディスプレイを採用。付属のペンでスムーズに手書きのメモやタスクを残せて、日時を設定すれば当該時刻が来たときに表示とアラームでお知らせ。「メモしていたのに結局、忘れてしまった」といった事態を防ぎます。手書きメモは、本体の内蔵メモリに保存されます。
メモを取るときやメモを表示するときは、本体を立てたり横にしたりできます。内蔵する加速度センサーによって、本体の向きに合わせて自動的に正しい向きで表示します。
画面下部のアイコンからは、メモ、タスク管理(ToDo)、カレンダー、時計、電卓という5つの機能が選べます。設定画面からは、操作時にパスワードを入力させる設定も可能です。電卓は10桁表示に対応。
データの保存先は本体に内蔵したフラッシュメモリで、メモは最大99枚、ToDoは最大30件を記録でき、削除すれば何度でも繰り返し使えます。ToDoはアラームを設定でき、アラームをオフにして画面表示だけで知らせることも可能です。
会場に展示されていたデモ機は、SDメモリーカードスロットを備えていましたが、最終的にはmicroSDスロットになる予定。microSDカードを介して、メモしたデータをエクスポートする機能の実装を検討しているとのこと。
本体色はスカイグレーとストーングレー。ペン色はレモンイエロー、ターコイズ、マゼンダの3色。6つの組み合わせから選べます。プロジェクト成功時には、人気色のパターンで量産化する予定で、Makuakeのプロジェクトでしか手に入らない組み合わせができるかもしれません。
主な仕様は、画面がEインク社製4.3型電子ペーパーディスプレイ(56.2×93.65mm)、画面解像度は480×800ドット、タッチパネルは低硬膜方式。インタフェースとしてmicroSDカードスロットを備える。電源は単3形アルカリ乾電池×4本、または、パナソニックの充電池「エネループ」×4本。本体サイズはW93×D41×H132mm、重量は未定だ。