最近、コンビニでも品ぞろえを増やしているクラフトビール。見かけるたびに気になっていたものの、実は未体験! という方も意外といるのでは? でも、クラフトビールの世界を知れば、ビールの楽しみ方はグンと広がります! 職場の上司や同僚にツウだね~なんて言われちゃうかも!?
そこで今回は入門として、クラフトビール初心者の筆者が5種の国産クラフトビールを飲み比べします! 比較のポイントは「新鮮さ」「爽快感」「のど越し」「コク」「飲み応え」の5点。それぞれの個性が分かるように5段階で評価します。
クラフトビールの代表格! ヤッホーブルーイング「よなよなエール」
まずは長野県軽井沢町を拠点とする人気ビールメーカー、ヤッホーブルーイングの「よなよなエール」(税込267円)から飲んでみます。近年のクラフトビールブームの火付け役ともいえる定番商品ですが、こちらは「アメリカンペールエール」タイプのビール。ペールエールは上面発酵酵母を使って作られたビールで、もともとの発祥地はイギリスとのこと。
公式サイトがオススメする温度、13度に調節して、さあ飲んでみましょう! ビールを注いでいるときからほのかに感じるフルーティな香り……。アロマホップであるカスケードが使われているからでしょうか。やや温くすることで、スッとした口当たりでフルーティな香りがより楽しめます。グビグビッというよりも、口の中に広がる芳醇な香り、そしてコクをゆっくり楽しみながら飲むのがオススメ!
新鮮さ ★★★☆☆
爽快感 ★★★☆☆
のど越し ★★★★☆
コク ★★★★★
飲み応え ★★★☆☆
『瑠璃』の由来は透明感! コエドブルワリー「瑠璃-Ruri-缶」
次は埼玉県川越市が生んだビールの伝道士、コエドブルワリーの「瑠璃-Ruri-缶」(税込298円)を飲んでみます。こちらはピルスナータイプのビールですが、原料にこだわりアリの「プレミアムピルスナー」! ペールエールが上面発酵なのに対し、こちらは下面発酵酵母が使われたラガーとよばれる醸造法のもの。
どんな食事にも合うビールとのことですが、「確かに!」と思わず頷くバランスのとれたおいしさ。軽い口当たりなのにコクはしっかりと感じられて、苦味はまろやかで飲みやすいです! スッキリとしたのど越しを感じられるクラフトビールを試してみたいという方に自信を持ってオススメできるビールです。ぜひ食事を楽しみながら、ゴクッ、ゴクッ、と一口ひとくちを噛みしめて飲んでみてください。
新鮮さ ★★☆☆☆
爽快感 ★★★☆☆
のど越し ★★★★★
コク ★★★★☆
飲み応え ★★★★☆
生きてるビール酵母! 銀河高原ビール「銀河高原ビール ヴァイツェン」
次は岩手県からお届けする、銀河高原ビールの「銀河高原ビール ヴァイツェン」(参考価格・税込298円)を飲んでみます。こちらはエールの一つである「ヴァイツェン」タイプのビールです。ヴァイツェンビールはヨーロッパで貴族のビールと呼ばれているのだとか!
南ドイツ伝統の無濾過ビールで、バナナの風味が感じられるということですが……まずは小さくコクッと飲んでみると、ピリリとした独特な味! 確かにバナナを感じさせる想像以上にフルーティな味わいです。芳醇で深い香りの中に、スーッとする爽快感があるのがとても不思議な感覚。不思議な味わいをどんどん追求したくなる、個性豊かなビールです。
新鮮さ ★★★★★
爽快感 ★★★☆☆
のど越し ★★★☆☆
コク ★★★★☆
飲み応え ★★★★☆
新鮮なアロマを楽しめる! ヤッホーブルーイング「僕ビール、君ビール。」
次はヤッホーブルーイングがローソンとコラボした「僕ビール、君ビール。」(希望小売価格・税込288円)を飲んでみます。今ではローソンで買えるビールの定番となりましたが、こちらは農家が夏の農作業の合間に飲んでいたとされる「セゾン」タイプのビールに、現代的なアレンジを加えているのだそう。パッケージのカエルが特徴的なこのビールですが、どんな味わいなのでしょう?
飲んでみると、キリッとした強めの苦味が刺激的で、グビグビとのどが鳴ってしまいます! さわやかな柑橘の香りは飲んだ後にも口の中いっぱいに広がって、ほどよいコクとキレがあり最後の一滴まで楽しめます。ビールらしさがきちんとありながらも風味は個性豊かで、毎日でも飲めちゃう飽きのこない味。これなら日々の晩酌にもオススメできるクラフトビールです!
新鮮さ ★★★☆☆
爽快感 ★★★★☆
のど越し ★★★★★
コク ★★★☆☆
飲み応え ★★★☆☆
美しい赤色をしたビール! エチゴビール「レッドエール」
最後はクラフトビールの超定番、エチゴビールから「レッドエール」(参考価格・税込353円)を飲んでみます。スーパーでも比較的取り扱いのあるエチゴビールですが、こちらはエールタイプかつ、赤色をした「レッドエール」! 色だけでなく、その風味も赤ワインにも似ているのだとか……。どんな味わいなのか気になりますね。
ビールを注いでいる瞬間から芳醇なホップの香りが漂ってきます。飲んでみると、ここまでスッといけちゃうビールって今までにあったかな? と思うほど、飲み心地は新感覚! エールらしい香りの高さ、ワインを彷彿させるような柑橘系のコクはレッドエールならではかもしれません。後に引くほんのりとした渋みがいい夢を見させてくれそうで、就寝前の一杯にセレクトしたいビールです。
新鮮さ ★★★★★
爽快感 ★★☆☆☆
のど越し ★★★★☆
コク ★★★★☆
飲み応え ★★★☆☆
今回は国産クラフトビール5種を飲み比べしました。ひとくちにビールといっても、いろんな種類があります。自分の好みに合ったビールを考えながら選ぶのも一つの楽しみ方です。クラフトビールが気になっていた方、今からでも遅くはありません! この夏は、ぜひ自宅でクラフトビールを楽しんでみてはいかがでしょう。