夏といったら誰もが恋しくなるのが、ビール。東京都内には、色んなビアホールがあるけれど、やっぱり料理のクオリティでお店を選びたいもの。たまには、韓国料理でビールをグイッなんていうのはどう?いいよね~! そうと決まったら、早速「カスミガセキ・ビアホール」に行ってみよう!
100人来ても大丈夫な広々した空間
カスミガセキ・ビアホールは、「食堂BAR カスミガセキ」で9月28日までの期間限定で開催されているビアホール。銀座線虎ノ門駅から徒歩2分、東京メトロ各線霞が関駅から徒歩5分、官庁街にあるオフィス・商業施設「東京倶楽部ビルディング」の2階で営業している。
店内は天井が高く、かなりの広さ。とても気持ちの良い空間だ。おっ! よく見たらテラス席もたくさんあるじゃないか。緑の木々が生い茂っていてこっちも相当気持ちいい。時折吹き抜ける風がさらに心地よさを感じさせてくれる。やっぱり、夏は屋外でビールっていうのが最高。さてさて、どんな料理が楽しめるお店なのだろう? 店長の志田光貴さんにお話を訊いてみた。
「食堂BAR カスミガセキは、今年で11年目になるお店です。ランチタイムには和食を出していて、夜は韓国料理が中心のメニューになっています。貸し切りでのご利用も多いですね。土日には結婚パーティーでご利用いただくこともあるのですが、その際には洋食メニューをご提供したりもしますし、とてもバリエーションに富んだご利用がいただけます」 オフィスビルが立ち並ぶ周囲の環境もあり、年末年始や、春先には宴会で利用するお客さんが多いそうだ。「100人でご来店いただいても大丈夫です!」とのこと。20人程度が予約なしで来店しても対応はOKとのことだから心強い。
日本人向けにアレンジした韓国料理を提供
毎年、この時期になると韓国料理がメインのビアホールを開催しているそうだが、昨年は新たなコースとして、「チーズタッカルビコース 2H飲み放題付」(税込4,500円)が登場。今でも人気No,1のコースとなっているそうだ。確かに、昨年から今年にかけて「チーズタッカルビ」がグルメ業界に旋風を巻き起こしていた印象あり。でも、ブームがひと段落した今、よくあるチーズタッカルビじゃあ物足りない、という人もいるかもしれない。カスミガセキ・ビアホールのチーズタッカルビの特徴は?
「新大久保などの韓国料理屋さんだと、本場の辛さがあると思うんですけど、うちのチーズタッカルビは日本人の味覚向けにアレンジしているんですよ。極端に辛くなり過ぎないように、甘辛な味付けにしています」
なるほど、お店によっては辛すぎて美味しさを感じるどころじゃないところもあるからなあ。また、作る過程も楽しんでほしいということで、「盛り付けにもかなりこだわっているんです。そういうところも、ちょっとしたアトラクション的に楽しんでほしいとおもっています」
食のアトラクション! 彦〇呂さん的なコメントをいただいたところで、早速ご用意してもらいましょう!
自慢のチーズタッカルビを堪能
コースの内訳は、チーズタッカルビ、ニラチヂミ、キムチ盛り合わせ、枝豆、チョレギサラダ、韓国海苔のフライドポテト、シャーベットの7品。それに飲み放題が加わる。
せっかくなので、テラスに出て実食させてもらうことに。「こちらが、チーズタッカルビです」。えっすごい。野菜がたっぷり。こんなに彩り豊かな野菜がたくさん乗ってるチーズタッカルビって他にないのでは?
食べる前からグッと引きつけられるから、きっとこの時点で写真をバシバシ撮りたくなってしまうはず(※写真は3人前)。パプリカ、ホウレンソウ、たまねぎ、ニラ、トマト、青唐辛子、紫キャベツ…という風に、等間隔で緑色の野菜が配置されているところが素敵。デザインセンスあるな~。ここまでフォトジェニックなチーズタッカルビって見たことないぞ。
見た目のインパクトで言うと、「『どれだけチーズが伸びるか?』というところにも力を入れてます。やっぱり、伸びないとチーズタッカルビじゃない、ということで(笑)」と、SNSに映えることも考え、モッツァレラチーズとチェダーチーズをブレンドして伸びやすくしているそうだ。また、その量も半端ないようで「『こんな入れんの!? 』っていうくらい入れてます」とのこと。いやいやいや~、本当かなあ?ちょっとやそっとの量じゃあ、驚きませんよ。チーズは最後に投入するので、火を入れてまずは野菜と鶏肉を特製のタレを絡めつつ炒める。早くもイイ匂い! テラスにはほどよく風が吹いているから、道行く人にも美味しそうなこの香りが届いているのでは?
具材で周りに土手を作り、真ん中にタレを集めて、いよいよチーズを投入。ドサドサドサ~って、えっ!? こんな入れんの!? 徐々に溶けていくチーズが食欲をそそる。
鶏肉にチーズを纏わせて持ち上げると、トロ~リとしたチーズがのびるのびる。これはみんなでテーブルを囲んで盛り上がれそうだ。鶏肉を食べてみると、身が締まったしっかりとした歯応えで、タレとチーズ、肉の旨味がギュッと口の中に広がってくる。美味しい~!
甘辛い味付けが特徴、とのことだったのでわりと甘さが際立っているのかなと思いきや、食べているうちにじわじわと辛さを感じてきた。というか、結構辛い。どうやら、青唐辛子が多めに入っていたエリアを食べたっぽい。どんどん辛さを感じてきたけど、でもそれがいい。夏場の食欲増進にはもってこいだ。単に辛いだけでなく、たっぷり入ったチーズと野菜のエキスが混ざり合ってよってまろやかに調和されるから、味に深みが出てより美味しく感じられる。たくさん食べても飽きがこない味だ。
好みは人それぞれだろうから、もっと辛くしたいという人は粉唐辛子、青唐辛子を追加で入れることもできるというところも嬉しい。ヒーフー言いながら、テラスで風に吹かれつつ飲むビールが格別なんだなあ、これが。