スバルは7月19日、同社のモータースポーツ統括会社である「SUBARU TECNICA INTERNATIONAL」と共同開発した、「WRX STI」特別仕様車「TYPE RA-R」を発売した。

  • SUBARU WRX STI特別仕様車「TYPE RA-R」(税込499万8,240円)

「WRX STI」をベースとする同モデルは、「軽さ」「速さ」「愉しさ」をテーマに、クルマの本質である「走る・曲がる・止まる」という性能を極限まで突き詰めた、STI創立30周年記念コンプリートカー。

  • 軽量化パーツの採用やパーツそのものの取り外しによって、グラム単位での軽量化を積み重ねた

性能を高めるチューニングを施しつつ軽量化を追求した同車両は、ベースである「WRX STI」との比較でも約10kg軽く、「S208」や「S207」と比較して約30kg軽くなっている。また、エンジンはSTIコンプリートモデル最高のパフォーマンスを誇り、「S208」にも搭載したEJ20バランスドBOXERを採用。「S208」を上回るパワーウェイトレシオにより、これまでにない「速さ」と「愉しさ」を提供する。

  • 最高出力329PS/7,200rpm、最大トルク432Nm/3,200~4,800rpmを発揮する2.0リッター水平対向4気筒DOHCターボエンジンを搭載

パワーユニットには、インタークーラーの冷却効果を最大限発揮するために剛性を上げたパフォーマンスシュラウドや、圧力損失を低減してエンジンの出力性能とレスポンスを高める低背圧パフォーマンスマフラーも採用。どこまでも回したくなるような気持ちの良い回転フィールと、ハイパフォーマンスを象徴する排気音を実現した。

足回りは、「TYPE RA-R」のために専用開発したダンパー&スプリングや、ハイμブレーキパッドを採用したbrembo製ブレーキシステムを装備したほか、トレッドのアウト側とイン側の異なるコンパウンドの組み合わせによってドライ&ウェットどちらでも強力なグリップを発揮するミシュラン製パイロット スポーツ 4Sを国内自動車メーカー初採用。車両の限界性能を高めるとともに、操作性や制動力の強化がドライバーに安心感を生み出す。

  • ボディカラーは「WRブルー・パール」「クリスタルホワイト・パール」「クリスタルブラック・シリカ」「ピュアレッド」を展開

なお、性能をフルに引き出すためのSTIパフォーマンスパーツを豊富に取り揃えており、ドライバーの感性に合わせてさらにカスタマイズすることも可能となる。「TYPE RA-R」は500台限定発売となり、7月19日から12月17日の期間中に販売店で注文を受け付ける。希望小売価格は税込499万8,240円。