日立アプライアンスは、今年(2018年)6月にタテ型洗濯乾燥機ビートウォッシュシリーズの新モデル「BW-DV120C」を発売しました。毎年「新型」が登場する洗濯機ですが「結局、前モデルと何が違うの?」と疑問に思う人も多いでしょう。そんなユーザーの疑問に応えるべく、製品説明会に行ってきました!
そもそもビートウォッシュって?
現在、各メーカーが特徴的な洗濯機を開発しています。日立の「ビートウォッシュ」にはさまざまな特徴がありますが、注目したいのはなんといっても「ナイアガラ」と呼ばれるほどの大流量。
大量の水を勢いよく流すことで、水の力でガンコな汚れを落とすほか、繊維の奥まで水を通してすすぎの洗剤残しもほとんどありません。このため、育児中の家庭などにも非常に人気のあるシリーズです。
さらに、最上位モデルは洗濯/乾燥容量が12kg/6kgと大容量なのも特徴です。これは2018年7月までの国内のタテ型洗濯乾燥機市場においては業界最大クラス。大量の洗濯物が溜まる大家族だけではなく、毛布などの大物洗濯を自宅で行いたいというユーザーにも人気があります。
新モデルはさらに洗剤を見分けることで洗浄力アップ!
今回の新モデルBW-DV100Cも、12kg/6kg(洗濯/乾燥)の大容量タイプ。勢いある大流量で洗う「ナイアガラ ビート洗浄」と洗剤残りがほとんどない「ナイアガラすすぎ」にも、もちろん対応しています。
新モデル最大の変更点は、なんといっても「洗剤を見分ける」センサーを搭載したことでしょう。BW-DV100Cは、洗剤が溶けた水の伝導度をセンシングすることで、投入した洗剤が「液体洗剤」か「粉末洗剤」かを判断できるようになりました。この「洗剤を見分ける」ことで、少量の水に洗剤を溶かした「高濃度の洗浄液」での洗濯が可能になりました。
液体洗剤の場合は高い回転数でしっかりと衣類を洗い、粉末洗剤ならば洗剤の溶け残りがないように時間をかけてしっかりと洗います。この高濃度洗浄液による洗濯は、とくに食べ物などの油汚れに効果的とのこと。
また、高濃度洗浄液を使った洗濯のあとは、従来のようにたっぷりの水を勢いよく循環させる「ナイアガラシャワー」と、押し洗い、たたき洗い、もみ洗いの効果がある回転羽根「ビートウィングX」を使った洗濯を行います。こちらは泥汚れの洗浄に効果的だといいます。
旧モデルから人気の「温水」ナイアガラ ビート洗浄コースも健在です。これは約30°から40℃の温水で洗濯することで、酵素系の洗剤の力を最大限に引き出すコース。標準コースよりもしっかりと油汚れなどを除去できるのはもちろん、通常では落としにくい白い衣類の「黄ばみ」の除去や、「臭いの抑制」「臭い原因菌の除去」「黄ばみ抑制」などが可能です。
乾燥機能を使ったおいそぎコースがさらに素早く
そのほか注目したいのは「おいそぎコース」の強化。おいそぎコースでは従来モデルよりも脱水回転数を高めてしっかりと衣類を絞るようになったほか、送風ファンの回転数を上げることで風量もアップしました。
衣類の乾燥には、冷却水で湿気を含んだ温風を除湿する「水冷除湿」方式を採用しています。水冷除湿は、一度槽内の温度を上げてから冷却することで除湿をしますが、この冷却タイミングも全モデルより効率化。こうした要因によって、従来は「おいそぎコース」でも125分かかっていた洗濯・乾燥コース(1.5kgの衣類洗浄時)が、なんと98分にまで短縮されました。
意外に重要「糸くずフィルター」の掃除が簡単に
洗濯投入口が幅約43cmと広いことや、洗濯槽の底の位置が床から約34cm浮かせてあるなど、もともと「使いやすさ」にもこだわっているビートウォッシュのフラッグシップモデルですが、新モデルではお手入れもしやすくなりました。
洗濯をするごとに、溜まったゴミを捨てる必要がある「糸くずフィルター」が、スライド式に変わりました。今まではフィルターにこびりついたゴミを手でつままんで捨てる必要がありましたが、ケースを引くとゴミが剥がれるBW-DV100Cは、フィルターを下に向けるだけでゴミ捨てが可能になりました。