エアバスは7月19日(トゥールーズ時間)、同社の次世代大型輸送機「Beluga XL(ベルーガXL)」が初飛行を成功裏に終了したことを発表した。5機のうちの第1機は、4時間11分の初飛行の後、現地時間の14時41分にトゥールーズ・ブラニャック空港へ到着した。
今回の初飛行以降、ベルーガXLは型式証明の取得と2019年後半の商用飛行に向け、約10カ月間かけて600時間の飛行試験を計画している。ベルーガXLは、同社の最新飛行機であるA350 XWBをはじめとするの各種飛行機の増産を目指し、工場間の輸送能力を高めるために計画されたもの。A330-200貨物機をベースに、エンジンはロールスロイスのトレント700を装備している。
現行のベルーガと比べて6m長く、また、幅は1m広くなり、ペイロードは6t増加する。これにより、ベルーガXLはA350 XWBの左右の主翼を同時に輸送できるようになる。ベルーガXLは計5機の製造を予定しており、この5機により同社の輸送力は30%向上するという。