テレビ朝日の夏休みイベント企画『テレビ朝日・六本木ヒルズ 夏祭りSUMMER STATION』が、7月14日より開幕した。開催期間のうち、7月14日から8月2日まで、『仮面ライダービルド』と『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』の出演者によるスペシャルトークショーが日替わりで行われている。初日には、『仮面ライダービルド』のメインキャスト7名が結集した上に、『ルパンレンジャーVSパトレンジャー』の「ダブルレッド」もかけつけた。

MCを務めるのは、大の特撮ヒーローファンでも知られるお笑い芸人・しいはしジャスタウェイ(御茶ノ水男子)。しいはしの呼び込みで、『仮面ライダービルド』から、犬飼貴丈(仮面ライダービルド/桐生戦兎)、赤楚衛二(仮面ライダークローズ/万丈龍我)、高田夏帆(石動美空)、武田航平(仮面ライダーグリス/沢渡一海)、越智友己(仮面ライダーマッドローグ/内海成彰)、滝裕可里(滝川紗羽)、水上剣星(仮面ライダーローグ/氷室幻徳)、そして『ルパンレンジャーVSパトレンジャー』から伊藤あさひ(ルパンレッド/夜野魁利)、結木滉星(パトレン1号/朝加圭一郎)が登壇した。

この日は三連休の初日であり、うだるような猛暑の中にもかかわらず、テレビ朝日アリーナには大勢の家族連れが来場していた。暑さをものともしない子どもたちの歓声を聞いた犬飼は「みなさん、元気ですか!」と元気な笑顔であいさつした。一方、赤楚は「この暑さには、負ける気しかしねえ!」と、万丈の名セリフにひっかけて猛暑の中訪れてくれたファンをねぎらった。

高田はマイクを客席に向け、「みんなのアイドル! みーたんだよー!」のコール&レスポンスを見事に決め、暑さに負けず頑張ろうと呼びかけた。武田は「暑いっすね! 暑いんで僕はそいういうかけ声はやりません。省エネで行きましょう(笑)」と、極力暑さをしのぐよう努めている模様。越智は劇中の内海と同じく、暑い中でもひときわクールに、それでいて朗らかな笑顔であいさつした。滝は「暑いですから、みなさん水分を摂って楽しくいきましょう!」と、暑さで失われがちな体内の水分と塩分を補給しながら、イベントを楽しんでほしいと明るい笑顔を向けた。「六本木のお母さんたち、元気ですか!」と、まさかの主婦層ウケを狙ったあいさつを行った水上は「え~、ヒゲ役の水上剣星です」と、役名のところからボケまくり、会場を沸きに沸かせていた。

続いて、『ルパパト』チームの伊藤は「『ビルド』も頑張っていますけれど、『ルパパト』も頑張ってます! みなさん『ルパパト』好きですか!?」と呼びかけたところ、子どもたちから大きな反響が。それに対して伊藤は「みなさん、来てくれてありがチュー!」と、劇中での魁利の決めゼリフで応えていた。結木もまた「朝加圭一郎が好きな人!!」と子どもたちに問いかけると、パトレン1号ファンの子どもたちから大きな拍手と歓声が響き、満足げな表情を浮かべた。

伊藤、結木の2人はルパンレンジャー、パトレンジャーとして子どもたちの前に直接姿を見せるのが、今回のテレ朝夏祭りで初となる。これについて結木は「こんなに多くの方の前に立つのは初めてなので、興奮しています。みなさんと一緒に楽しめればいいなと思います」と、大勢のファンに囲まれた興奮と喜びを語った。伊藤は「お客さんの放つ熱気がすごくて、(自分も)熱いですね!」と、こちらも興奮気味にコメントした。すかさずMCのしいはしが「伊藤さん、衣装も暑そうですね」と、伊藤の「快盗」コスチュームについて指摘すると、伊藤は「僕の衣装も暑いですけれど、水上さんも……」と、上下レザーでキメている水上とともに、暑さに耐えながら頑張っている姿を見せていた。

多くの人々でにぎわうテレ朝夏祭りが初日を向かえ、『ライダー』『ルパパト』のイベントが始まったことについて犬飼は「こんなにたくさんの人たちと触れ合うことのできる機会はなかなかないので、今日は存分に楽しみたい」と、率直な喜びを表した。赤楚もまた「子どもたちの姿を直接見ることができてうれしい」と、子どもファンからの声援を喜びながら、「クローズのファンはいるかな」と自身のキャラクター商品を手にした子どもがいるか、確認する場面も見られた。武田は「来る前は怖かったんですよ。もしも子どもたちが熱中症で倒れたらどうしようって。でも、逆にすごく元気な子どもたちからパワーをもらうことができました!」と、心底子どもが好きな様子を見せた。

テレ朝夏祭りを筆頭に、これから各地で夏のイベントが多くなるシーズンを迎えるが、これについて高田は「つい先日、『ビルド』出演者のみんなでバーベキューをやりました。私たちにとってもう夏は始まっています(笑)」と、出演者たちで集まっての会食を行ったことを明かし、チームワークのよさをうかがわせた。一方で越智は「夏しかできないことはやっておきたいので、祭りとか花火とか、行きたいですね」と、ややテンション低めにコメントし、しいはしから「杖は折らなくても大丈夫ですか?」と、最近での内海の名場面「難波会長の杖をへし折る」テンション高めの演技にひっかけてツッコまれていた。

お祭りの思い出は?という問いに対して伊藤は「よくクジ引きにチャレンジしますが、一回も当たったことがない」そして「自分たちのキャラクターがお面になって並んでいるとうれしい」というように、縁日にまつわる楽しいコメントを残した。結木は「ビルドチームのように、『ルパパト』の出演者みんなでバーベキューに行きたい!」と、共演者と一緒にこれからの夏を満喫したい思いを明かしていた。

話題は8月4日より公開される『ビルド』『ルパパト』の映画版のことに移り、両チームから映画の見どころアピールをすることに。犬飼は「ビルドの劇場版では、北九州で3,000人ものエキストラの方々に参加していただいて、ものすごくダイナミックな画面になっていると思います。ぜひお楽しみください!」と、大規模なエキストラ動員による北九州ロケ撮影を推した。伊藤は「『ルパパト』の映画は、ルパンレッドとパトレン1号の2人が中心になってお話が進みます。魁利と圭一郎が初めて共闘する、映画ならではの趣向がありますので、そこに注目してください」と、反目しあう2人のレッドが一時的に手を組んでギャングラーと戦う場面に注目を呼びかけた。

続いて、ファン歓喜の「変身ポーズ」コーナーへと突入。犬飼は仮面ライダービルド ジーニアスフォームへの変身を、たっぷりと余裕を取って披露した。赤楚は仮面ライダークローズマグマへの変身を熱く行い「いまの俺は、負ける気がしねえ!」と決めゼリフを絶叫。武田は仮面ライダーグリスへの変身を行って「心火を燃やして、ぶっつぶす!」と一海の名セリフを決めた。そして、ファンの前で初めて生披露となる越智の仮面ライダーマッドローグへの変身では「見どころなんだから真ん中へ来て」と武田が越智をステージ中央に連れ出す一幕も。越智は心なしかうれしそうな表情でマッドローグへの変身ポーズを披露した後、滝と並んで「すべては難波重工のためにっ!」と、かつて難波チルドレンだったころのセリフとポーズを再現して会場を沸かせていた。水上は「越智くんの後はやりにくいな」と苦笑いしながら、自身もステージ中央へ立ち、仮面ライダーローグへの変身を披露。マスクの両サイドからワニのような牙をはさみこむようなエフェクトが劇中で見られるが、これを水上の背後から越智が両手に持ったウチワ(テレ朝夏祭りで配布)で見事に再現していた。変身完了後に水上は、胸に「無限大」と書かれ、背中には「髭」と書かれた個性的すぎる文字デザインのTシャツをやたらと強調し、とどめに決めゼリフとして「となりのホテルで朝まで語り明かそうか」と、第1話で幻徳が放った印象的なセリフを持ってきて、武田から「それ、決めじゃないでしょ!」と力いっぱいツッコまれた。

改めて、ビルドの決めゼリフを……とリクエストされた犬飼は、おもむろに背中を向けたかと思ったら高速で振り返り、「夜は焼肉っしょーーーっ!」と、ハイテンションなミュージシャン・佐藤太郎の印象的なセリフで大ウケを取った後、クールな戦兎の顔に戻って「勝利の法則は決まった!」と華麗なポーズとともに決めてみせ、大きな歓声と拍手に包まれた。

続いては『ルパパト』チームの変身&名乗りコーナーへ。伊藤はルパンレッドに「快盗チェンジ」し、ルパンレッドの名乗りポーズ、そして「予告する。あんたのお宝、いただくぜ!」を見事に決めた。結木もまたパトレン1号に「警察チェンジ」の後、パトレン1号の名乗りポーズ、そして「国際警察の権限において、実力を行使する!」というセリフを熱く放つと、客席から「カッコいい!」という歓声が響いた。

続いて『ルパパト』主題歌「ルパンレンジャーVSパトレンジャー」を歌う吉田達彦と吉田仁美がステージに現れ、迫力のミニライブが始まった。間奏の途中、伊藤と結木が客席のほうに行き、集まった大勢のファンたちとハイタッチを行う趣向があり、やがて犬飼たち『ビルド』チームもこれに参加。歌で盛り上がりつつ、キャストたちと直接触れ合うことのできる機会が訪れたことで、客席はそれまで以上にハイテンションな状況となっていた。

「テレ朝夏祭り」における『仮面ライダービルド』『ルパンレンジャーVSパトレンジャー』の番組キャストによるスペシャルトークショーは、8月2日までの連日開催中。