GMOペイメントゲートウェイと東京急行電鉄、横浜銀行、ゆうちょ銀行の4社はこのほど、「銀行Pay」の仕組みを活用し、東急線各駅の券売機(世田谷線、こどもの国線を除く)で銀行預金の引き出しができるキャッシュアウト・サービスの開発を開始する。駅の券売機を活用したキャッシュアウトは、日本初の取り組み。2018年度中に東急線の一部の券売機で実証実験を実施し、2019年春から東急線各駅でのサービス提供開始を目標としている。
キャッシュアウトとは、小売店のレジや自動精算機などにおいて、デビットカードやスマートフォン等の端末など銀行口座連動型の決済手段を利用することで、銀行預金の引き出しができる仕組みのこと。
GMO-PGと横浜銀行は、銀行口座と連動してスマホアプリから即時に口座引き落とし等ができる銀行Payを2016年に共同開発し、現在では横浜銀行ほかゆうちょ銀行などで導入及び導入予定。また、2017年4月に施行された銀行法施行規則の改正により、デビットカードやスマートフォン等の端末を用いたキャッシュアウトが日本国内でも一定の条件下で認められるようになったことから、現在、「銀行Pay」へのキャッシュアウト機能の追加に向けて開発を進めている。
このほど開始するキャッシュアウト・サービスは、銀行Payの基盤システムを活用した、横浜銀行の「はまPay」及びゆうちょ銀行の「ゆうちょPay」(2019年2月提供開始予定)において、各スマホアプリに表示されるQRコードをかざすだけで、東急線各駅の券売機で現金が引き出せるようになるもの。
これにより、横浜銀行またはゆうちょ銀行に口座を持っている利用者は、銀行やATMなどに立ち寄らずとも、生活動線上にある東急線各駅の券売機で、各行の預金の引き出しが可能となる。また、このキャッシュアウト・サービスは、各鉄道会社における券売機の新たな活用方法の一つとなることから、東急線外へのサービス提供も視野に検討を進めていくという。