VirtualLink Consortiumは17日(米国時間)、USB Type-Cコネクタを使用した、VR接続の標準規格「VirtualLink」を発表した。VirtualLinkは、次世代のVRヘッドセットを、PCなどのデバイスにUSB Type-Cケーブル1本だけで接続する新規格。
VirtualLink Consortiumは、NVIDIA、Oculus、Valve、AMD、Microsoftが参画するコンソーシアム(業界団体)。今回発表されたVR接続規格「VirtualLink」は、USB Type-Cコネクタで、4つのハイビットレート3(HBR3) DisplayPortレーン、高解像度カメラおよびセンサー用のUSB 3.1 Gen2データチャネル、最大27ワットの電力供給をサポートする。
一般的なVRヘッドマウントディスプレイは、HDMIケーブルとUSBケーブル、場合によっては電源用のケーブルも必要なことがあるが、今回バージョン1.0が策定されたVirtualLink規格に準拠すれば、対応USB Type-Cケーブル1本で、映像伝送やセンサー感知、電力供給などをまかなえるようになる。
これにより、VRデバイスの接続が手軽になるほか、HDMI端子を搭載していない薄型ノートPCなど、ポート数が少ないPCでVRデバイスを利用できるようになる。また、接続ケーブルの数が少なくなることで、VRヘッドセットを着用した際より自由に動けることになる。コンソーシアムではあわせて、VirtualLink 1.0の仕様を一般向けに公開している。