Samsung Electronicsは7月17日、10nmクラスの8Gb LPDDR5 DRAMの開発成功を発表した。5GやAIを用いたモバイルアプリケーションが求める水準のスピードと省電力性能をモバイルDRAMにもたらす。すでにプロトタイプ版の8GB LPDDR5 DRAMパッケージのテストと検証を完了しており、顧客の需要に応じて量産を開始する。
8Gb LPDDR5 DRAMは、データレートが最大6,400Mbps。これは現在のモバイルDRAMのフラグシップであるLPDDR4Xよりも1.5倍高速だ。1秒以内でフルHDビデオ (1本あたり3.7GB)を14本も転送できる51.2GBの転送レートを実現する。6,400Mbps (1.1V駆動)のほか、5,500Mbps (1.05V駆動)も用意して、次世代のモバイル端末や自動車システムのニーズを幅広く満たす。
メモリバンクの倍増 (8バンクから16バンク)で、消費電力を下げながら高速化を達成。アプリケーションプロセッサと連動した省電力機能、セルを「0」で上書きするのを防ぐ機能、LPDDR4X DRAMのアイドルモードの半分程度の消費電力になる「ディープスリープモード」などによって、最大30%の省電力化を実現した。