川崎市とJR東日本横浜支社は17日、横須賀線武蔵小杉駅のさらなる混雑緩和対策を進めるための基本的な事項について確認し、同日に両者で覚書を締結したと発表した。これにもとづき、武蔵小杉駅周辺における混雑緩和に向けた取組みを進め、より一層の安全性・利便性の向上を図る。
武蔵小杉駅周辺では、駅を中心とした多様な都市機能がコンパクトに集積した歩いて暮らせるまちづくりを進めており、その一環で横須賀線武蔵小杉駅開業、駅前広場や周辺道路等の基盤整備を行い、交通機能強化を図っている。また、駅の利用者増加に伴う混雑緩和対策として、4月に新南改札への入場専用臨時改札とエスカレーターの設置を行うとともに、南武線下りホームの一部拡幅工事を完了し、一定の効果が現れているという。
今回、さらなる混雑緩和を図るための抜本的な対策として、横須賀線下りホーム新設(2面2線化)および新規改札口設置の整備に向けた取組みを推進することで、川崎市とJR東日本横浜支社で覚書を締結した。横須賀線下りホーム新設(2面2線化)は、横須賀線ホームの混雑緩和を図るための事業として、JR東日本が費用を負担することを基本とし、2023年度の供用開始をめざしていく。
新規改札口設置は、駅構内および駅周辺の歩行者の分散化による混雑緩和と、南武線北側からのアクセス性の向上を図るための事業として、川崎市が費用を負担することを基本とし、横須賀線下りホーム新設(2面2線化)後の供用開始を予定している。今後は設計等を通じて工期の短縮に向けた施工方法の精査を進め、早期の供用開始をめざすとしている。