テレビ東京は16日、『ハイパーハードボイルドグルメリポート』(24:27〜25:15)の第3弾を放送する。
同番組は「ヤバい人たちのヤバい飯を通じて、ヤバい世界のリアルを見る」という前代未聞なグルメ番組として、殺し合いを繰り返すアメリカの極悪ギャング、リベリアの元人食い少年兵の飯、台湾マフィアの贅沢中華など、世界のディープな人々の“飯”を徹底取材し、2017年10月に第1弾を放送。10月度の「ギャラクシー賞」を受賞するなど、高い評価を得た。
第2弾(2018年4月)では、シベリア奥地のカルト教団の村で暮らす人々の飯や、命がけで国境越えを目指すセルビア難民の飯を紹介 。第3弾となる今回は、アメリカの巨大刑務所で出所者を待ち伏せし、出所後初の“シャバ飯"の取材交渉にのぞんだ。またネパールの火葬所で、一日中遺体を焼く火葬師や、流された灰の中から金を拾い暮らす少女たちに密着する。
小藪千豊コメント
結局テンションはめっちゃ下がりました。この番組は見た方がええけど、見ない方がええ気がする。でも、今の社会とか、今置かれてる状況に不満がある人はこれ見てみてください。あなたの持っている悩みはどんな悩みかわかりませんが、9割以上の悩みが吹き飛ぶと思います。僕も正直言ってテンションが下がってますけど、しょうもない悩み全部吹き飛んでます。 最近よく思うんですけど、自分の44年の人生振り返ると、人生ってピンボールみたいやなって。自分は玉として存在してるだけやって。親にポーン、友達にパーン、学校で成績下がってポーン、吉本に入ってパーン、解散してポーンって。偶然が積み重なってたまたまここ居るなって。いろんな人に助けてもらって、たまに足引っ張られて、こっち来いって言ってもらったり、そんな偶然でここに居る。
そうやって振り返ると、このVTRに出てくる方々は、たまたまそのピンボールのピンの位置とかのせいで、たまたまそうなってしまったように見えるんです。世界にはいろんな人居ると。はっきり言って僕みたいにアホな顔して生きている日本人が知らんような、もう生きるか死ぬか、食うや食えへんの生活をしている人が世界には山ほど居って、その人たちも「食ってる」っていう、プレーンなところ戻るけど。「食ってる」なって。僕は「食ってなかった」んかなって思うというか。彼らは「生きてる」なって。僕ら日本人は「生きてなかった」んじゃないかとか。人間にとって大切なのは、「食う」ことと「家族」や「仲間」だなって改めて思いました。ありがとうございました……。
上出遼平プロデューサーコメント
「こんなのグルメ番組じゃねぇ!」 というご指摘があったので、今回はちゃんとしたグルメ番組にしました。例えばアメリカのギャングが刑務所内で自作して振舞う「濡れブリトー」は、視聴者の皆さんも作ってみたくなること請け合いです。包丁などの刃物も不要。IDカードやクレジットカードで代用していますし(刑務所内は刃物禁止)、 使う材料もほとんどスナック菓子です(月に一度開かれる刑務所内の売店で買えるものしか使えないので)。 ご家族で真似されてはいかがでしょうか? 高カロリー高塩分がちょっと気にはなりますが。
さらに 、ロサンゼルス中央刑務所の出口で張り込み、出所してきた方々に「久しぶりのシャバの飯」を見せてもらう『出所飯』。ネパールの神聖な川辺の火葬場で暮らす人々に飯を見せてもらう『火葬場飯』など、45分間にギュギュッと凝縮した盛りだくさんの今までとちょっと違うライトな歯ごたえと、胸焼け必至の取り合わせをご賞味ください。
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