WEBサイトを眺めていると必ず出くわす「(ハイパー)リンク」は、新しい情報への入口です。ページというページに設けられ蜘蛛の巣のように知識が連環するそのしくみは、シンプルながら奥深いもの。今後WEBがどのように発展するとしても、このリンク構造はなくなりそうにありません。
iOSに付属のWEBブラウザ「Safari」も、その重要性を踏まえたうえで設計されています。もともとは、リンクをタップするとそのページへ遷移する(リンク先のページへ移動する)だけでしたが、現在のページはそのままにリンク先のページを持つ新規タブを作成する「バックグラウンドで開く」と呼ばれる方法が追加されました。ページ遷移が発生するとコンテンツへの集中力が削がれてしまいますが、タブとして作成されるだけであれば問題ありません。
Safariには、リンク先のURLを保存しておく機能(ブックマーク)や、iCloudにWEBページのデータを保存しておく機能(リーディングリスト)も用意されていますが、手軽さでいえば「バックグラウンドで開く」が最強でしょう。タブの数が増えがちになるものの、とりあえず別タブで開いておけば、タブを切り替えるだけですぐに読み始めることができるからです。
ただし、「バックグラウンドで開く」はオプション扱いです。Safariの初期設定では、リンク先のページを新規タブとして作成し、そのタブに表示を切り替える従来の方法が選択されていますから、『設定』→「Safari」→「リンクを開く」の順に画面を開き、「バックグラウンド」を選択しておきましょう。
リンクをバックグラウンドで開く操作は、リンクを長押しすると現れるメニューで「バックグラウンドで開く」を選択しますが、面倒に感じる場合はリンクを指2本でタップしましょう。リンクの文字列が画面右下へ吸い込まれるようなアニメーションが表示されれば、そのリンクが新規タブにバックグラウンドで開かれているはずです。