初めての一人暮らしで必要な調理器具や食器にはどんなものがあるのでしょうか。どんなものをいくつくらいそろえたらいいかは自炊をするのか、家で食事をするのかといったライフスタイルに関わってきます。外食中心の人、また自炊中心の人、それぞれにそろえたい調理器具と食器をまとめました。
外食中心の人が揃えたい調理器具と食器
「料理が苦手」「時間がない」「面倒」といった理由で、食事は外食が中心という一人暮らしも多くいます。せっかくモノを揃えても使わなければ宝の持ち腐れなので、揃えるのは最低限でOK。ただ、何もないというのも不便なので、温めたりよそったりできるものは用意しておくと安心です。
調理器具であれば、包丁とまな板、フライパンは揃えておきたいところ。フライパンは深さがあり、フタがあるものを買っておくと、鍋の代用としても使えます。あとはキッチンばさみがあると、包丁を使わずともちょっとしたものを切ることができて便利です。
食器は茶碗とお椀、20~25cm程度の平皿、マグカップ、箸、スプーンとフォークを一組ずつ用意しておきましょう。また、めったに家で食事をしないなら、あえて紙皿・紙コップ・割り箸にしてしまうというのもアリ。使い捨てできるので、洗い物もなくなります。
自炊中心の人が揃えたい調理器具と食器
「できるだけ自分で作って食べたい」「節約したい」など、自炊を中心とした食生活をしたい一人暮らしは、ある程度の調理器具や食器を揃えておいたほうが便利です。
調理器具は外食中心の人と同様、包丁とまな板、フライパンは絶対揃えたいところ。すべて100円ショップでも買えますが、包丁はすぐに切れなくなるので、2000円以上のものを買ったほうが長く使えます。その他に直径20cm程度の鍋、おたまやフライ返し、菜箸、しゃもじ、ボウル・ざるなどがあるといいでしょう。ピーラーやトングはなくても調理はできますが、料理が得意でない人ほど持っていたほうがラクです。野菜の皮をピーラーで剥いたり、麺類や揚げ物などはトングでつかむと安心です。
食器も上記の外食派の人と同じものに加えて、汁気のある麺類や丼物などを盛りつける丼や、副菜の盛りつけや取り皿に使う小皿や小鉢、グラスなどがあると、様々な料理が盛りつけやすくなります。
来客が多くある場合は、大皿をひとつ用意したり、小皿や小鉢、グラスを多めに持っておきたいところ。ただ、頻度が低ければ、紙皿などで対応することも可能なので、最初から頑張ってそろえないほうがベターです。
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー:河野真希
ウェブや雑誌など各種メディアで、料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを目指すライフスタイルを提案。著書に『ひとり暮らしの季節ごよみ』(祥伝社)、監修本に『家事のお手本-大人のたしなみ賢いくらし』(泉書房)『頑張らなくても素敵に暮らせる「夜だけ家事」で快適シンプル生活』(双葉社)などがある。
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