日本代表MFの乾貴士(30)が12日、東京・六本木のスペイン大使館でスペイン1部レアル・ベティス入団会見を行った。リーガ・エスパニューラのクラブが、選手の母国で入団会見を行うのは今回が初めて。
乾は「今年で30歳になりましたし、おそらくこれがラストの移籍になるんじゃないかなと思って、その中でベティスのサッカーは自分自身がすごくやりたかったサッカーだったので、オファーをもらったときに迷いましたけど挑戦してみたいなという思いがこみ上げてきたので決めました」と入団を決意した思いを説明。
どのように貢献したいかという質問に「攻撃の選手なので攻撃で。ただ、守備もエイバルに行って学べましたし、それを無駄にすることなくベティスでも守備をしながらチームに貢献できたらなと思います」と答えた。
4年後のワールドカップに向けての思いを聞かれると、「4年後をまだ見ていないですし、契約も2年しかしてもらえなかったので、とりあえずは一年一年を頑張っていきたい。そのあと、4年後に選ばれればいいことだと思います。まずはレギュラーをとれるように今年頑張っていきたいと思います」と現在の心境を明かした。
また、ワールドカップ・ロシア大会後の変化について「今までは(指で)顔を指されたりしなかったんですけど、電車を乗るたびに顔を指されますし、プールに行くだけで盗撮もされますし。子供の運動会がこの間あったので行ったら子供たちが寄って来てくれたり」と笑いながら明かし、「ワールドカップの影響はすごく大きく感じています」と語った。
会見では、レアル・ベティスのビジネス担当ジェネラル・ダイレクターのラモン・アラルコン氏よりユニフォームが贈呈され、移籍後初となるユニフォーム姿をお披露目。背番号は日本代表と同じ「14」となった。