総務省は7月10日、2011年と2016年の社会生活基本調査のデータから、ホワイトカラー労働者の勤務間インターバルについて推計した結果を発表した。

  • ホワイトカラー労働者の勤務間インターバルの分布(2016年)(出典:総務省統計局Webサイト)

    ホワイトカラー労働者の勤務間インターバルの分布(2016年)(出典:総務省統計局Webサイト)

「勤務間インターバル」とは、勤務と次の勤務との間隔のこと。例えば、「1時間の休憩時間を挟む9時から18時までの8時間勤務の場合、就業終了の18時から翌日の就業開始の9時までの15時間が勤務間インターバル」(総務省)となる。なお、EUでは、24時間につき最低連続11時間の休息時間を付与することが義務付けられている。

今回、2016年におけるホワイトカラー労働者の勤務間インターバルの状況を調べたところ、「14時間以上15時間未満」が最も多く21.7%(2011年23.9%)。次いで「15時間以上16時間未満」が18.3%(同19.2%)、「13時間以上14時間未満」が17.7%(同16.8%)と続き、「13時間以上16時間未満」が計57.7%(同59.9%)を占めた。他方、勤務間インターバルが短い「11時間未満」という人は10.4%と、2011年調査より0.4ポイント増加した。

職業大分類別にみた場合、「事務従事者」では、「14時間以上15時間未満」が25.7%、「15時間以上16時間未満」が23.8%と、この2階級だけで全体の約半数を占めた。一方、「専門的・技術的職業従事者」では、「10時間以上11時間未満」が他の職業分類に比べて高く、「11時間未満」の人は14.8%いた。

「専門的・技術的職業従事者」を職業中分類別にみると、「教員」では「11時間未満」の割合は26.3%と、ホワイトカラー労働者全体の約2.5倍に上った。2011年と比べると、「教員」全体では、8.1ポイントの増加。男女別では、男性は6.8ポイント増の28.0%、女性は10.1ポイント増の24.1%と、女性の上昇幅が著しいことがわかった。