羽田空港の敷地内にある「JAL 工場見学 SKY MUSEUM」では7月11日からの2カ月間、整備士体験コンテンツとして誰もが直感的に操作できるVRコンテンツ「MSSシステム」の実証実験を展開する。
「MSSシステム」は、VRコンテンツのプラットフォームを提供するナーブがNTTドコモの「空間インターフェース」技術を活用することで、誰もが直感的に操作できるVRコンテンツ。今回の整備士体験コンテンツとしての展開は、実用化のための実証実験となる。
「JAL 工場見学 SKY MUSEUM」では、実際に整備士が整備している姿や本物の飛行機を間近で見学できる「格納庫見学」のほか、制服体験や航空教室などがある。また、「仕事紹介エリア」では、運航乗務員・客室乗務員・整備士・空港スタッフ・グランドハンドリングや貨物スタッフなど各職種のブースを設置している。今回ナーブが提供するのは、この「仕事紹介エリア」の新コンテンツとして展開する。
整備士体験コンテンツではVR空間内に自分の手が現れ、映像内にある「?」を触ることができ、「?」を触ると隠されたメッセージが開かれ、飛行機や整備に関するヒミツを学べるというもの。なお、こうした「MSSシステム」による操作は、この他、様々VR空間上の CGオブジェクトの自然な操作や移動のためのUIなどにも応用できる。
「JAL 工場見学 SKY MUSEUM」内の整備士仕事紹介コーナーにおける従来型の技術では、説明員が見学者にVRゴーグル内で見えているコンテンツの操作を説明することが難しいため、VRコンテンツの提供が困難だった。しかし今回、「MSSシステム」を導入することで、見学者にはVR機器を操作するという感覚はなく、自然な感覚でVRコンテンツを楽しむことができる。見学者はVRならではの没入感に浸りながら、整備士の業務をリアルに、自然に、安全に体験できるようになる。