日本労働組合総連合会(連合)はこのほど、2018年春闘の最終集計結果(7月4日午前10時締切)を発表した。それによると、ベースアップと定期昇給を合わせた平均賃上げ額(加重平均)は前年同期比222円増の5,934円、賃上げ率は同0.09ポイント増の2.07%となった。賃上げ率は2年ぶりに2%台を回復したものの、安倍首相が要請している3%には届かなかった。
2018年春闘では5,877組合が月例賃金改善の要求を提出し、このうち約9割にあたる5,273組合で妥結に至った。月例賃金改善を獲得した組合は2,010組合で、前年同時期を710組合上回った。
妥結した組合のうち従業員300人未満の中小組合は4,073組合(前年4,011組合)で、平均賃上げ額は同268円増の4,219円、平均賃上げ率は同0.11ポイント増の1.99%となった。
ボーナス(加重平均)の年間平均は同2万1,480円増の155万7,158円、月数は同0.11月増の4.92月。季別平均は同4万9,433円増の72万6,143円、月数は同0.07月増の2.44月となった。
パートやアルバイトなどの非正規労働者の賃上げ(加重平均)については、時給の平均賃上げ額は同3.41円増の24.70円で、平均時給(参考)は970.62円。月給の平均賃上げ額は同640円増の4,146円、平均賃上げ率(参考)は2.03%となった。