ビジネスメールでよく見かける「幸いです」という言葉。便利な言葉ですが、その意味と正しい使い方を、あなたはご存じでしょうか。目上の人に対して使ってもいい表現なのか、ほかにどんな言い方があるのか。

今回は、「幸いです」の正しい使い方や言い換え表現、「幸甚です」との違い、使いどころについて解説します。

  • 「幸いです」は実は目上の人に使っちゃダメ? 【ビジネス用語】

    ビジネスメールで多用される「幸いです」でも実は目上の人には失礼?

「幸いです」の意味

ビジネスシーンにおける「幸いです」は、「~であれば私はうれしいです、~なら助かります」という意味で、おもにメールや文書で何かを依頼するときに使われる表現です。

「幸いです」は敬語表現として正しいのか

相手に頼みごとをする場合に用いられる「幸いです」ですが、「頼みごとを実行してもらいたい」という気持ちを伝えるには、非常に弱い表現であると言えます。

そのうえ、「幸いです」という言葉は、とても丁寧な表現のように思えますが、実は目上の人に対して使うには、ふさわしくない表現とされています。

目上の人に「幸いです」がふさわしくない理由

「幸いです」という言葉は、丁寧でやわらかい表現ではあるものの、その言葉でもって締めくくられると、どこか一方的に要望を述べられて終わっている感があり、相手に失礼な印象を与えかねないからです。また、目上の人に対して何かを依頼するならば、謙譲語を用いるべきです。