賃貸物件を選ぶとき、間取りの広さは重要な要素の一つですよね。基本的にはもっとも多くの時間を過ごす空間になるわけですから、立地や周囲の環境に加えて間取りにもこだわりたいものです。初めての一人暮らしだったら選ぶ基準もわからないもの。先輩たちはどんな間取りをどんな理由で選んでいるのでしょうか? ここでは、20~30代の男性を対象にこれまで住んだ間取りの広さと、その理由について調査してみました。

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【質問】
20~30代男性に聞いた! 今まで住んだ賃貸物件の中で一番広い間取りの家は?

【回答数】
第1位・・・1K:18.3%(55)
第2位・・・2LDK:17.0%(51)
第3位・・・1LDK:12.3%(37)
第4位・・・3LDK:10.3%(31)
第5位・・・2DK:8.7%(26)
第6位・・・1R:8.3%(25)
第7位・・・1DK:7.0%(21)
第8位・・・3DK:4.7%(14)
第9位・・・4LDK:4.3%(13)
第10位・・・2K:2.7%(8)
※第11位以下は省略
(マイナビ賃貸調べ)

一人暮らしであれば1Kで十分!
調査の結果、1Kがもっとも多い結果となりました。

・「部屋が多くても使い道がないです。一人暮らしをするには十分な広さです」(20代/男性/正社員)
・「比較的自炊をするので、広めのキッチンがよかったという点と調理時の匂いが部屋につくのが嫌だった点から、1Kにしました」(20代/男性/正社員)
・「普段は自宅にいることも少なくて出掛けていることが多く、一人身のため荷物も多くありません。そのため大きい部屋は必要なく、むしろ交通利便のよい部屋がよかったためです」(20代/男性/正社員)
・「大学生になって、初めての一人暮らしであったため、大学に通学しやすく、奨学金で生活できる家賃の面から選択しました。また、一人暮らしで大きい部屋だと掃除が大変であるため、一人で生活するのにちょうどいい大きさであると思い1Kを選択しました」(20代/男性/学生)

男性の一人暮らしなら広い部屋は必要ないという声が多い結果となりました。ものが少なかったり、日中は外出しているので最低限のスペースがあればよいと考えている人が多いようです。一方でキッチンの匂いや掃除が大変といった、生活を重視すればこそ気になる点をあげる声も見受けられました。

家族や恋人と暮らすことを考えて2LDK
2番目に多かったのが2LDKで、1位の1Kとは僅差でした。

・「彼女との同居生活での賃貸でした。同じ空間で同じ生活をするのも大事だと思うのですがやはり自分の時間、空間も大事だということで別々の部屋も取れるように、それぞれの部屋を設けた2LDKにしたのがきっかけでした」(20代/男性/正社員)
・「大学時代に同居をすることになり、個人の部屋を一つずつ持ちたいのでこの間取りを選びました」(20代/男性/正社員)
・「恋人と一緒に暮らすために住んでいます。部屋は二つあったほうが、自分の時間を持てます」(20代/男性/正社員)
・「寝室と書籍専用の部屋が欲しかったため、この間取りになりました」(20代/男性/個人事業主)

一人暮らしの回答者が多かった1Kと異なり、恋人や家族と一緒に暮らすことを考えて2LDKを選んだという声が多く見られました。純粋な間取りの広さもさることながら、人と一緒に暮らすからこそ自分だけの時間が持てる空間を求める人が多いようです。

快適に暮らすために1LDKは欲しい
3番目に多い結果だったのが1LDKです。

・「1LDKを選んだ一番の理由は間取りがよかったからです。一人暮らしなのでキッチンスペースと寝室が分かれてるのが住みやすかったです」(20代/男性/正社員)
・「一人暮らしに必要な快適な暮らしのできる設備が欲しいからです」(20代/男性/個人事業主)
・「食事する部屋と寝室を分けたかったからです。また、娯楽スペースと作業する部屋を別々にするためです」(20代/男性/正社員)

1位の1Kと2位の2LDKの中間に位置する1LDKの間取りは、部屋が分かれている点を重視する声が多く見られました。回答者は1K同様一人暮らしの人が多く見られましたが、こちらはより快適に生活するための空間として1LDKを選んでいることがうかがえる結果となりました。

自分が求めるポイントを重視した間取り
4番目に多かったのが3LDK、次いで2DK、1R、1DKという順となりました。

・「私の住む栃木県は3LDKでもさほど家賃が高くなく、先のことを考えても広めの間取りにするほうが得だと思ったからです」(30代/男性/正社員)
・「趣味の関係で荷物が多い身なので、1Rでは手狭になってしまい、3K以上では家賃の関係で難しいため、2DKに落ち着きました」(20代/男性/パート・アルバイト)
・「ベットなどもなく布団だったので特別大きいものもなく広さを必要としなかったです。また家賃の安さ重視で部屋を選んでいたので必然的に1Rになりました」(20代/男性/正社員)
・「たくさん部屋があっても使い切らないため、無駄になると思いました。一方、キッチンの広さは自炊するにあたり重要なので1DKを探しています」(30代/男性/無職)

4位以下の回答は間取りの広さはまちまちですが、主に経済的な事情で選択する声が多く見られる結果となりました。しかし、生活空間としての機能を重視した声もあり、家賃という縛りがある中でも自分が優先するポイントを重視する人も少なくないようです。

間取りを決めるポイントは1位の1Kと2位の2LDKでは、前者が一人暮らし、後者が家族と共に生活している人が多く、どちらもそこに住む人数で考えた上で最低限必要な間取りを選択した結果といえるでしょう。一方で3位以下の結果については、必要というよりは快適な生活を送るために望ましい間取りとして選ぶ人が多いようです。生活空間としてその間取りが必要なのか、望ましいのか、間取りを決めるポイントがそこにあるのではないでしょうか。

■調査地域:全国
■調査対象:20~30代・男性の方
■調査期間:2017年11月07日~2017年11月27日
■有効回答数:300サンプル

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。