国土交通省は7日、交通混雑期の中でも交通量と渋滞が最も多いお盆期間を対象に、高速道路および本四道路の休日割引適用日を試行的に変更し、交通量の平準化を図ると発表した。

  • お盆期間の高速道路等の休日割引日を試行的に変更(写真はイメージ)

具体的には、2018年のお盆期間における休日割引対象日に関して、渋滞が多く発生すると予測される8月11・12日から、比較的渋滞回数の少ない8月9・10日に変更となる。ETCシステムにより、土日祝日に地方部の高速道路「NEXCO東日本・中日本・西日本・宮城県道路公社が管理する地方部の高速国道及び一般有料道路(一部を除く)」、本四道路「神戸淡路鳴門自動車道・瀬戸中央自動車道・西瀬戸自動車道」を通行する軽自動車等および普通車が休日割引の対象となる。

高速道路会社などでは、高速道路の交通混雑期において渋滞予測情報や所要時間情報の提供、渋滞回避広報の強化等の各渋滞対策を行ってきた。今回、さらなる渋滞対策の一環として、国土幹線道路部会における「高速道路の安全性、信頼性や使いやすさを向上する取組 基本方針」を踏まえ、休日割引適用日の変更を試行的に行うという。

また、今回の適用日変更(前倒し)の効果と影響について交通量などを観測分析し、年末年始やゴールデンウィークといった大きな渋滞が発生する特異期間での適用も検討する。

高速道路会社なとが実施する交通混雑期の対策としては、利用者に混雑する日や時間帯を避けた利用を促すため、道路上の情報板やパンフレット、メディアを通じて渋滞回避情報や所要時間情報の提供を行うほか、休憩施設では臨時駐車場・トイレの設置や交通誘導員の配置などを行う。

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