日本紙パルプ商事はこのほど、東京都中央区日本橋室町三丁目において推進してきた「(仮称)JP ビルディング建替計画」が竣工したことを発表した。建物名称は「OVOL(オヴォール)日本橋ビル」に決定した。

  • 建物外観

同ビルは、地下3階地上15階塔屋2階のオフィス・ホテル・商業店舗からなる複合施設。「日本橋再生計画」を推進し日本橋地区において複数の開発を行っている三井不動産がプロジェクトマネジメントを受託し、事業の推進を行ってきた。竣工後は、三井不動産が一部区画を除き、建物全体の運営管理を行う。

地下1~1階は商業店舗で、カフェを含めた5区画・約350坪の飲食・物販店舗を設ける。1階はホテルエントランスとしての機能も持ち、商業区画のカフェと連続した大空間になっている。ホテルの宿泊客だけでなく、日本橋を訪れる来街者が思いのままに過ごすことができる空間を創出するとのこと。

  • オフィスエントランス

2~7階はオフィスフロア。基準階は無柱の大空間で、天井高は2,800ミリとし、中央通り側の窓面を最大限開口させることで、快適で見通しの良い空間を創出した。給湯室を兼用した「リフレッシュコーナー」を各階共用部に配置しており、オフィスワーカー同士のコミュニケーション促進を図っていくという。

  • オフィス専用部

  • 基準階エレベーターホール

  • リフレッシュコーナー

9~15階はホテルフロアで、三井不動産グループが運営する三井ガーデンホテルズが「三井ガーデンホテル日本橋プレミア」を9月13日より営業開始する。264室の客室のほか、Japanese Bath(大浴場)、レストラン、バーも設置する。

  • ホテルロビー/ラウンジ イメージパース

  • 客室(スーペリアツイン)イメージパース

同ビルは災害時対応として、非常用発電機を設置。加えて、2019年より三井不動産が日本橋周辺エリアで推進する「都心型スマートシティ」(※)にも参画し、「電気」の供給を受ける予定であるという。安全・安心に配慮した高い防災性能を確保することで、BCP 対応力を強化していくとのこと。

同ビルは、JR「東京駅」から徒歩約10分という立地に位置。東京メトロ「三越前」駅や、JR「新日本橋」駅に直結している。銀座や渋谷、新宿といった商業・オフィスエリアへもアクセスしやすい立地とのこと。