6月30日、7月1日、チャン・インターナショナル・サーキット(タイ・ブリーラム/1周4,554m)にて、「2018 SUPER GT」第4戦となる「Chang SUPER GT RACE」が開催された。アウディ ジャパンは、「Audi R8 LMS」で2018年シーズンのSUPER GT GT300クラスに参戦するカスタマー(プライベート)チームをサポート。今大会には、#21 Audi Team Hitotsuyama(アウディ チーム ヒトツヤマ)が参戦したが、無念のリタイヤという結果となった。

  • 「Chang SUPER GT RACE」に、Audi Team Hitotsuyama(ヒトツヤマ)が参戦

予選は、直前に降った雨がコース各所に残った状態でのスタートに。Q1を担当した富田竜一郎選手はトップと僅差の好調な走りで、見事2位のタイムでQ1を突破。Q2のリチャード・ライアン選手は、路面が乾き始めてライバルチームがタイムを上げてくる状況下でも力強くラップを刻み、4位のタイムでフィニッシュ。予選後、上位2台が車検で不合格となり予選タイムを抹消されたため、決勝レースは2位、フロントローからのスタートとなった。

  • このサーキットは昨年、Hitotsuyama Audi R8 LMSが初のポールポジションを獲得した相性のいい場所でもある

  • 冷静なドライブで20周回を重ね、1位のポジションをキープし続けるAudi Team Hitotsuyama

真っ青な空に夏の雲が広がる快晴の中、決勝レースがスタート。第1スティントのライアン選手は、スタート直後の第1コーナーでアウト側からライバルを追い抜きトップの座を奪取。冷静なドライブで20周回を重ね、1位のポジションをキープし続けた。

  • Audi Team Hitotsuyamaは8月25〜26日、三重県の鈴鹿サーキットにて初開催となる「鈴鹿10時間耐久」レースにも参戦予定

しかし、21周目の1コーナーで後続から追い上げてきていた2台のGT500クラスのマシンが競り合い、勢い余って21号車に追突。このアクシデントによりマシンはダメージを負ったため、ピットインを余儀なくされた。いったんガレージに戻ってダメージを修復し、タイヤ交換を行い、第2スティントを担当する富田選手へとドライバー交代してコースへ復帰。しかし、数周を走った後により大きなダメージを負っていることが判明した。レース後のビデオ判定でもAudi Team Hitotsuyamaに非がないことは認められたが、追突事故はレーシングアクシデントとして処理され、不運のリタイヤとなった。