エン・ジャパンはこのほど、「職場でのハラスメント」に関する調査結果を明らかにした。同調査は5月22日~6月20日、女性355名を対象にインターネットで実施したもの。
はじめに「これまでに職場でハラスメントを受けたことはあるか」を聞いたところ、72%が「ある」と回答した。
具体的に「職場でどのようなハラスメントを受けたのか」を質問すると、最も多かったのは「パワーハラスメント」(76%)だった。具体的には、「他人が見ている前で怒られる」「明らかに他人のミスなのに、私が関わっている方に持っていこうとする」「社長と異なる意見を言うと、嫌ならやめろと言われた」などのコメントが目立った。
次いで多かったのは「セクシャルハラスメント」(44%)だった。「交際相手について細かく聞かれ、下ネタを言われた」「マッサージと称して、身体を触れられた」「接待にミニスカートで来いと言われた」などのエピソードが寄せられた。以降、3位は「モラルハラスメント」(33%)、4位は「エイジハラスメント」(10%)だった。
ハラスメントを受けた際に相談した相手は、「同僚」(39%)、「上司」(34%)などの会社関係者が多かった。「友人」(32%)や「家族」(22%)といった身近な人も目立つ。中には「誰にも相談していない」という回答も20%あり、5人に1人が誰にも相談できていない状況にあることがわかった。
さらに、「ハラスメントのない職場にするために大切だと思うこと」を聞くと、最も多い回答は「社員の意識改革・教育をする」(60%)だった。「何がハラスメントになるのかを社員に浸透させ、意識を変えることが大事」「社内外での研修が必要」などの意見が寄せられた。
次いで「お互いの立場や考え方を理解しあう」(55%)、「企業文化の見直し」(42%)、「職場のコミュニケーションを円滑にする」(38%)が続いた。