新世界で、一歩一歩。「マタニティライフ ~家族やご近所さんとの繋がり~」

東京から電車で1時間。家から海までは2km。時間の流れがゆったりしている、神奈川県平塚市に、結婚を機に引っ越してきて1年半ほど経った頃、赤ちゃんを授かりました。

念願の赤ちゃん。マタニティライフの始まりは、思っていたものと違っていました。5月の半ば頃、突如襲ってきた、船酔いのような気持ち悪さ。こ、これが……つわりというものか……!

朝目が覚めてから夜寝るまで、強弱はありつつも、常に気持ち悪い。でも、赤ちゃんがおなかで育っていてくれているってことだから……うれしいことなんだ。そう言い聞かせても、気持ち悪いものは気持ち悪い。

この頃の私は、毎日何が食べられそうか、試す日々。匂いがダメで、温かいものが食べられず、冷凍ご飯をレンジでチンしても、それを冷まして食べるという矛盾。

食べつわりだけでなく、眠りつわりもあったので、いくらでも寝られてしまうのが不思議で、赤ちゃんがゆっくりしていてね、と司令を出しているんだな、と思うことにしていました。

様子を見がてら、定期的に野菜を持ってきてくれる義両親。お義母さんが育てる無農薬野菜を使って、週末に夫が、私のために常備菜を作ってくれていました。

家族の優しさに救われ、栄養をなんとか摂れていた感じです。エコーで見られる、赤ちゃんの成長が、何よりの楽しみでした。