GfKジャパンはこのほど、全国のドライバー約1万2,600名に対し「夏タイヤに関するインターネット調査」を実施し、その結果を発表した。調査対象は全て自動車保有者で、調査期間は2017年10月2~22日としている。
現在販売されている夏タイヤは、燃費向上に貢献する「低燃費タイヤ」が主流となっている。販売実績を見ても、2017年通年で夏タイヤにおける低燃費タイヤの数量構成比は67%であった。今回の調査で、「低燃費タイヤの内容・条件等を知っていた」「低燃費タイヤの内容・条件等を大体知っていた」と回答した割合は合計で39%となり、前回調査(2016年7月実施)からは5%ポイント上昇した。メーカー・流通双方の継続的な訴求により、低燃費タイヤに対するドライバーの認知が高まってきたといえる。
ドライバーに夏タイヤ購入のきっかけを聞いたところ、「タイヤの溝がないと自分で気付いたから」と回答した割合が35%ともっとも高く、多くのドライバーが定期的にタイヤの状態を点検・確認している様子がうかがえる。一方、「一定の期間を走ったから」が14%、「一定の距離を走ったから」が13%という結果から、タイヤ買い替えのタイミングを自身で設定し、その時期が来たら検討を始めるといったドライバーの購買行動も読み取れる。
昨今、新車装着タイヤと同等ないしはより高性能なタイヤへの買い替えが多く訴求されている。新車装着タイヤを認識しているドライバーのうち、実際に「新車装着タイヤよりも性能が良いものを買った」と回答した割合は37%に達し、「新車装着タイヤよりも性能が低いものを買った」と回答した消費者は13%にとどまった。このことから、現在では多くの消費者が新車装着タイヤとの性能差を意識し、夏タイヤを検討・購入していると言えるだろう。