ロバート・ウォルターズ・ジャパンは7月2日、日本語・英語の2言語と専門分野でのスキル・経験を用いて国内で働くグローバル人材を対象とした「転職の価値観」に関する調査結果を発表した。調査期間は2018年5月11~27日、有効回答は1,958人。
転職の決め手、若手の1位「給与」
外資系・日系グローバル企業で働く人に対し「次の転職時期」を尋ねたところ、計69%が「1年以内」を希望・計画していたほか、51%が「チャンスがあればいつでも転職したい」と回答。ともに2017年5月の前回調査とほぼ同水準(1ポイント減少)となり、同調査では「引き続き転職への意向の高さがうかがえる」としている。
転職を決断する際の決め手を聞くと、「仕事内容」が66%、「給与」が59%で上位2位にランクイン。以下、「勤務地」が15%、「社風」が14%、「人間関係」が10%と続いた。年齢層別にみると、25~34歳グループでは「給与」(61%)が「仕事内容」(58%)を上回る結果となった。
同社が2017年に取り扱った求人数は、2015年に比べて24%増加しているほか、既に中途採用(転職)が活発だった2016年と比べても10%近く増えており、「中途採用ニーズが伸びている」という。一方、同社に新規登録した転職希望者数をみると、2017年は2015年比で31.5%増加しており、同社は「終身雇用のようにひとつの企業に長く勤める文化が根強いといわれる日本でも、雇用の流動性が高まっている」と分析している。