タイムズ24が提供するカーシェアリングサービス「タイムズカープラス」はこのほど、会員数が100万人を突破したことを発表した。

  • タイムズカープラス会員数の推移

これを記念し、7月3日よりキャンペーンを実施する。7月23日までの期間は、特設ページからエントリーした会員10万名へ「ファミマカフェ コーヒー Sサイズ」がもらえる無料引換券をプレゼント。エントリーが10万名を超えた場合は抽選となる。

10月31日までの期間は、タイムズカーレンタルのオフィシャルWEBサイトからレンタカーを予約し利用したユーザーへ、次回以降に利用可能なタイムズカープラスの15分プラスeチケット(電子優待券)をプレゼントする。

  • タイムズカープラス会員の年代別構成比

  • タイムズカープラス会員の男女比

  • タイムズカープラス会員の法人・個人比

同サービスは、2009年3月にマツダレンタカーをグループ化し、マツダレンタカーが2005年から展開していたカーシェアリングサービスを引き継ぐ形でスタートした。引き継いだ当初は、車両数45台、ステーション数17件、会員数860人という規模だったが、交通インフラとして日常生活に根付いたサービスとするため車両数や展開エリアの拡大に努め、現在では車両数約2万1,800台、ステーション数約1万700件、そして会員数100万人にまで規模を広げている。

サービス開始当初、ユーザーの割合は30代、40代が多くを占めていたが、2018年現在では年代による偏りがなくなっている。同サービスが“新しい移動手段”としてここまで浸透してきた過程では、様々な取り組みが行われてきた。

まずは、公共交通との連携。鉄道駅や空港などの交通結節点への車両配備を強化したことから、出張時などに同サービスを利用する法人会員が増加し、その比率は4割にまで高まっている。また、鉄道とカーシェアリングを交通ICカードで連携させる「レール&カーシェア」といった取り組みも進めてきた。これら公共交通とカーシェアの組み合わせ利用により、運転時間の減少によるドライバーの負担軽減、クルマの走行距離の削減による環境負荷低減などにつながることが評価され、ラストワンマイルの移動手段としての利用が増加している。

次は、商業施設との連携。全ての車両をITで管理するというカーシェアリングの特性を活用し、カーシェアリング車両で対象の施設を訪れると特典がもらえる「ドライブチェックイン」というサービスを2015年4月に開始した。このサービスのための特別な設備や手続きは不要であることから、シーズンごとに対象施設を変更するなどの取り組みもあり、これまでに連携した施設数は延べ1,400カ所となっている。

2014年4月には、独自のポイントプログラムも導入している。カーシェアリングは複数の車両を複数の会員で共用するサービスであるため、他の会員へ思いやりを持ち、クルマを大切に使用することが求められる。同サービス独自のポイントプログラムでは、給油やエコドライブをするとポイントが貯まり、そのポイントに応じて優遇サービスが受けられるため、給油のためにクルマを予約する会員も現れたほどだという。

運転支援システム搭載車の配備も順次拡大中。用途や気分に合わせてクルマを選択できるよう、車種ランナップの充実に取り組む一方で、車種により大きさや操作性が異なることによる運転時の不安を払拭することも必要不可欠となる。その一助としてバックモニターやアラウンドビューモニター、衝撃検知センサーなどの搭載車を積極的に配備している。運転免許を取得して初めて運転するクルマがカーシェアリングというユーザーでも、安心して利用できる環境づくりを徹底しているというわけだ。

2016年9月からは、法人会員を対象に「クルマの運転見える化サービス」を開始した。急加速・急減速の回数や、105km/h超過回数・人数などをwebに表示し、社員の運転傾向・危険運転の状況を把握できるようにしている。また、2017年10月からは、ビジネス・プライベートといった利用目的別の仕分けを可能にし、福利厚生の一環として同サービスを利用できる法人特別プランを設定するなど、法人会員向けサービスも拡大を進めている。