妊娠中と産後で、授乳イメージのギャップが起きるのはなぜ?

ーー妊娠中のママは、授乳に対してどんなイメージを抱いているのでしょう?

堀内先生
母乳のメリットは知識として持っているので、母乳で育てようとの想いは持っている人が多いですが漠然としたイメージのようです。具体的なイメージはなかなか持てていないですね。

宮下先生
妊娠中は、生むことがゴールになりがち。授乳については、母乳が出たら母乳で育てよう、と考えている人も多い印象を受けます。特に出産1ヵ月前は、出産にたどり着くのが精いっぱいで、授乳には意識が回らない人が多いですね。

ーー妊娠中は、母親学級などで新生児と同じ大きさ・重さの人形を使った授乳を体験することも多いですよね。それでも具体的なイメージは持てないのでしょうか?

堀内先生
赤ちゃんと人形は違いますからね。人形は静かにおっぱいに近づけることができますが、赤ちゃんはのけぞるし泣くし、生き物として意思表示をする存在ですから。

宮下先生
授乳体験は楽しい育児をイメージするのにはとても良いと思いますし、授乳に関心をよせるきっかけにもなるかもしれません。ただ、赤ちゃんと人形は堀内先生がいうように違うものなので、具体的イメージまでは持てないかなと思います。